狂気


100個


101「人魚の肉を食らうと不老不死になれる。その噂を聞き付けてやって来たのだが…ねぇ?人魚さん?貴女の肉を私に食べさせてもらえないかしら?

フフフッ何で?決まってるでしょ。こんなに美しい私が老いて良いはずがないからよ。」



102「ねぇ?君、僕のお人形知らない?誰かがね、持っていっちゃったみたいなんだぁ。

大切な大切な僕のお人形…

誰が何処に持っていっちゃったんだろうねぇ?

ねぇ?知らない?僕のお人形。」



103「穢(けが)れちゃった、ああ…

君に嫌われちゃうどうしよう?

あ…そっか。あんな奴に触れられた体なんて削っちゃえばいい。

そしたら、君は僕のこと嫌わないよね!!」



104「ふぅん。やっぱり殺っちゃったんだ?

まぁ、気にすること無いよ。

人は誰だって光と影、両方の顔を持っているんだから。

何を今更悔やんでるのさ。

いくら悔やんだって、君がしたことは変わらない。

簡単なことさ。前にも言ったろ?君は、価値のある人間だ。

君は今も昔も最初から…こっち側の人間なんだよ。



105「なんで泣いてるの?君がこんな奴殺してくれって言ったんじゃないか。

酷いなぁ。嫌いだから…気に食わないからあいつを殺してくれって、頼んできたのはどこのどいつだろうな。

もういいじゃん?泣いたって後悔したって、彼(彼女)は帰って来ないんだからさ。」



106「それが君の本性かい?綺麗事ばかりならべて。恋人が殺されても泣いているだけ?…いいや?君の本性はもっと汚いはずだ。

僕は君の本性が欲しいんだよ。綺麗事で固められた君なんてつまらない。

ねぇ?僕は君に本性をだして欲しいがためにこんなに努力しているのに、君は相変わらず綺麗な仮面を被ったままだ…どうすればいい?次は誰を殺せば君はその仮面を外してくれる?」



107「どう?僕の作品。素晴らしいだろ?…なんで目を背けるんだ。ほら見ろ!素晴らしい…素晴らしい!あはは!僕は芸術家だ!…?今なんて言った。

僕の作品が…汚い?黙れ…黙れ黙れ黙れ!ああ…ああああっ!君みたいな、凡人には、分からない。僕の素晴らしい作品の価値は!君には理解できっこないのさ。」



108「ん?そんなものまだ持ってたの?お熱い友情だねぇ。

あいつは君を殺そうとしたのに。君はまだあいつを信じれるんだ?

あははは!君、死ぬよ?あいつは、自分のために君を殺す決意をした。自分が生き残るために。ただそれだけのために!!

…クククッいいねぇ。その顔。揺れろ…迷え!そして最後には君も自分の命のために他人を犠牲にすれば良いのさ。

どうせどっちかしか生きられないんだからさ。自分が生き残れば良いじゃん?」



109「私は貴方とは前世から結ばれてる。ううん。もしかしたらその前からも…。そのまた前からも!!

運命なんだよ。私と貴方は何回死んだとしても来世でまた恋をする!

これは決まった事なの!

なのに、どうして?どうして貴方は他の女ばかり見るの?私を見てくれないの?

これは運命なのに…。もう、死んじゃおうよ…。

そしたら、そしたらまた貴方と、私は恋をする!

今回は、少し間違えてしまっただけ。

気にしないで。大丈夫。

間違いは誰にでもあることだから。だからちゃんとやり直そ?本来あるべきように。ね?」



110「君…何してるの?

そんなとこに立って…いけない奴だな。

死ぬつもり?死ぬなら早く死になよ。なんなら押してあげようか?

…怖がりなんだなぁ。プルプル震えちゃって、まるで仔犬だ。

1つ教えてあげるよ。君が思っているほど君はこの世界から見られていない。

意識されていない。必要とされていない。

仕方ないよ。それが君なんだから。今まで君がやってきたこと全ての結果なんだから!!

どう?少しは死ぬ気になった?

早く消えてよ。そこ邪魔だからさぁ。」



111「ねぇ?もう動けなくなったの?どうして?

…まだ僕の復讐は始まったばかりだっていうのに。

助けて?何言ってんの?今更助けを求めたって無駄だよ。だって、君達だって僕の事を見捨てたじゃないか?

だから僕が君達の助けを求める手を取る義理なんか無いよね。

さぁてと。じゃあ次はどうしようか?

指でも切り落としてみる?それとも、身体の末梢(まっしょう)から順々にナイフ突き刺してみる?

何。嫌?あーあ。君達って今の状況分かってる?君達が我が儘言える状況はもうとっくに通り過ぎたんだよ。

君達でどう遊ぶかは、僕が決める事なんだよ。

それを…あれは嫌これは嫌って…ふざけるな!!クククッあはははは!!ゴメンゴメン。ちょっと痛かったね。

さぁ、次は?どうしよっか」




112「んー?今なんて言った?助けてって聞こえた気がしたけれど…うん。気のせいだよね。

君達が僕にそんな命乞い(いのちごい)する権利なんか無いっていうことは、君達がよーく知っているはずだもんね?

さぁて、次は何して遊ぼうか?

そうだ、小石遊びしようよ。口に何個小石を詰めれるか!

懐(なつ)かしいなぁ。昔はよく蛙(かえる)の口に石詰めて糸で縫って遊んでた!

さて?さてさて。小石と、糸は…うーん。無いからこのホッチキスで止めちゃおう~。

1000個以上詰めれたらご褒美をあげるよ。じゃあ、ゲームスタート♪」



113「あーれー?そんな青ざめた顔してどうしたの?

なになに、もう限界?嘘でしょ?あんなに大口叩いてたのに。

何逃げようとしてんの。逃がすわけ無いじゃん…。

クククッ何?そんな顔グシャグシャにしながら泣いちゃって。汚いなぁ。

そうだなぁ、じゃあこれで最後にしてあげる。選んで?

火炙りの刑か、八つ裂きの刑。

生きて乗り越えられたら助けてあげてもいいよー?

乗り越えられたら…ね?(笑)」



114「うーん?ンフフ…おはよう。どうしたの?そんな顔色悪くして。

ああー。もう1ヶ月水分あげてないのか。早いなぁ。

可哀想だから、今日はお水を上げようかなー。

はい、みーず!!ほら、ほらほら。早く飲め。こぼしたらお仕置きだからね?(笑)

あーあ、まるで豚みたい。そんなに水が美味しいのかな?

ふふっ。水、喜んでくれたみたいで嬉しいから、もっとあげるね?口開けて。

クククッあははは!!ほら!美味しい?美味しいでしょ?

ぶははは!あーあ。反吐吐いちゃって…汚いの。

こぼしたから、お仕置きね。フフッ覚悟しなよ♪」



115「ああ…僕の母親は愚かな人間だったよ。自分の子供である僕の顔を…まるで豚だと罵ったんだ。そして…自分そっくりの綺麗な顔の子供…そう。僕の妹が産まれるなり、お前は私の子じゃ無いと切り捨てたんだ。

…悔しかったよ。屈辱(くつじょく)だったよ!!

だから殺してあげたんだ。そしてあの女が散々綺麗だと言っていたあの女の顔を剥ぎ取ってやったんだ!あはは…今となっては、この顔は僕のもの。

どう?僕の顔…綺麗でしょ?」



116「コレ、この間指輪見に行ったでしょ?君は今度買おうって言ってたけど、待てなくて買っちゃったんだ。

つけてみて。きっと似合うから。

…ああああ!!(左手の薬指を硝子片で刺す)ククク…ふふふっあはは!!

なんでこんな事するのか…?

とぼけちゃって。君が他の女を見るからでしょぉ?

これで、指輪外せないね。

もう君は私のモノなんだから。外す必要も無いんだけど。

うふふ、君は、ずっと私のモノ。」



----✂︎----2018年----✂︎----



117「ぐぎゃはは…!前々からこうしてやりたかったんだ…。てめぇのような正義が勝つと思っている輩(やから)が、俺は一番嫌いなんだ!!

ざまぁみろ…!正義が勝つんじゃない。勝った方が!生き残った方が!正義なんだよ。」



118「ん?フフ…よく来たね?今、ちょうど花占いしてたんだ。君が好きなのは誰なのか。僕…こいつ…僕…こいつ…僕…こいつ………。はぁ…。

ねぇ?何でだと思う?何回やっても、こいつになるんだぁ…。

君は、僕の…僕だけのモノなのにね…?

……こんなの間違ってるよね。ただの間違いだよね。

もう一回やってみよ。僕…こいつ…僕…こいつ…僕…こいつ。

……ああ…あああ!!もう!!なんで…なんで!!こんなに…こんなに何回も何回もしてるのに…。

君はこいつの事ばっかり!

もういいよ…もういい。

分かった。こいつを殺しちゃおう。そしたら君は、僕を見てくれるでしょ?」



119「僕は何度も…何度も何度も。アプローチしたはずだ。

君が好きだと…何度も。

気づいてなかった…?そんな訳が無いだろう!!嘘をついても無駄だ。

君は…僕の気持ちに気づいていたにも関わらず…他の男に抱かれ…キスを交わし…愛され…。

クソ!!…僕をもて遊ぶのも大概(たいがい)にしろ!!

君は僕のモノだ!僕に抱かれ、キスを交わし、愛されていればいい!!

…なぁ。そんなに震えることは無い。僕は君を愛している。

分かっているだろ?」



120「なぜ…なぜ僕を否定する!!

僕は…君のその美貌(びぼう)を…永遠に保存しておきたいだけだ…!

君が朽(く)ちてしまわないように…枯(か)れてしまわないように…!

それを…なぜ君は否定するんだ!!

理解出来ない…理解出来るわけがない!!

僕はこんなに愛しているというのに…。

君が他の男に抱かれるのも…君が朽ちていくのも…!!理解できないよ…。」



121「欲しい…君が欲しい…!!

それだけ…ただそれだけだ!

それを何故…何故受け入れられない。

私は、ただかすかな希望を…君だけに向けたこの想いを…。

君に理解し、受け入れて欲しい…ただそれだけだというのに。」



122「あぁ…お兄様ぁ…。

どうしてお逃げになるの?

私…こんなにお兄様を愛しているのに。

…駄目ですよぉ。だって…ちゃーんと捕まえておかないと、お兄様はすぐに逃げてしまうから。

ねぇ…お兄様?待ってくださいよぉ…。

お兄様…フフ…フフフ…。かくれんぼですか?懐かしいなぁ。

幼い頃も…こうやって二人でよく、かくれんぼしましたよね。でも…もう大きなお兄様は、上手に隠れることができますか?

フフフ…待ってて下さいね?すぐに見つけますから。

ここかなー。ちがう。ここかなー。ちがう。

あ…フフフ…みぃつけた。

あぁ…お兄様。私の可愛いお兄様…!

やっと、つかまえた。」



123「ああ…待ってよ…待ってよぉ…待って…待て待て待てよぉ!!…ああ…なんで…どうして嫌うの…。

私は君を想ってる…。なのになんで…なんで!!

(涙)君が欲しい…私だけの君なのになんで上げなくちゃならないの!!

分からない…分からない分からない!!

君の隣は私だけがいればいい!!それが叶わないなら…君も…消しちゃわないと…ね。

…あは…あははは!あは!

君は私だけのもの!!

グッ…あ…アア…あ……。

なんで…邪魔…するの…。」



124「ふん♪ふふ~ん♪よいしょっと。ん?

やぁ。こんにちわ。君も食べる?今捌(さば)き終えたとこなんだ。フッ…フフフフ!!待ってよ!!なんで逃げるの?せっかく食事会に招待してあげているのに。

ほら。一緒に食べようよ。美味しいからさぁ。(ほら、食べなよ。なかなか手に入らないんだからさ。人肉。)」



125「化け物…それが僕達にかけられた呪いであり…仮面。

人々は僕達を恐れ…軽蔑(けいべつ)し…そして哀れんでいる。

だが…仲間達よ…僕と同種である君達なら分かるだろう。

化け物。いいや。僕達は人だ。

さて、ここで質問だ。

この間違った世をどうしてくれようか。僕達を化け物と呼んだこの世の民衆を…どう喰らってやろうか。ククク…はははは!」



126「クックク…嫌?返して?何を言ってるの? 

そんな事…僕の知った事じゃないなぁ。

僕はねぇ。君がどんなに苦しもうが…どんなに泣き叫ぼうが…どんなに不幸であろうがどうでも良いんだよ。

ただ…そんなに元の幸せな日々を取り戻したいのなら、1つだけ教えて上げよう。

欲しければ望むが良い。願うのなら祈るが良い!!

君はこの世界の女王なのだから…。全ては君の思うがまま。

そう…そうさ。

君が望めば…君が祈ればまた幸せが訪れる。皆返ってくる!

その欲を掻き立てろ!!

その力で…また僕は!!

再び…。力を得るのだ!!あは!あはははは!!」



127「ねぇ。こんなにも君を想ってきた僕に対して…気持ち悪いとは何事だ…?

気持ち悪いという言葉は…愛し合う相手に使うべき言葉ではない。なぁ!!

目を合わせろ。僕を見ろ!!

次気持ち悪いなどという暴言を僕に吐いたら…お仕置きだからね。」



128「あーあ。せっかく僕が遊んでたのに…壊しちゃったら駄目じゃない。

はぁ…これからが楽しいとこだったのに。君のせいで台無しだよ。

ねぇ。弁償してくれる?僕の玩具(おもちゃ)。」



129「そうさ!僕こそが最強の怪物!よく見破れたねぇw

あーあ。もうちょっと凡人のフリを楽しめると思ったのに。

クククッなかなか滑稽(こっけい)だったよ。人が殺されるたんびに慌てふためく警察と民衆を観察するのは!!

ああ…僕こそが神だと。人を生かすも殺すも…この手次第なんだと。そう感じた…。

あはははは!さぁ打て!打てるもんなら打ってみろ!!

そのプルプルと震える指で、その重たい引き金を引けるのかぁ!?

あっははは!答えは…Noだ!!お前に俺は殺せない!!今此処(ここ)で!お前は死ぬんだよ!」



130「いいねぇ…!いいよいいよー?

僕はねぇ…女性のその悲痛な叫びが…ゾクゾクするようなその叫びが!!大好きなんだよぉ…!

ンフ…ンフフフフフ!ほら…もっと叫んでくれよ…泣きわめいてくれよ…!僕をもっと興奮させてくれぇえ!

ねぇ?もう叫べなくなったのぉ?ねぇ?ねぇ。ねぇ!

あぁ…あぁ…叫べないなら…もう人形と一緒じゃないかぁ…。

それじゃあ…もういいから首を取ってしまおう。

その声帯だけが…僕の至福だ。」



131「例え…君が動けなくなったとしても…声を発することさえ叶わなくなったとしても…君の事を愛してる。

ねぇ…君はずっとずっと…僕のモノ。」



132「ヘッヘッヘッ。コイツはねぇ、ちぃとばかし副作用が強いからといって認可を取り消された私の可愛い息子じゃよ。

なぁに怖がる事は無い。

コイツは…よぉく効くんだ。」



133「なぁに言ってるんですかぁ~?この私を悪魔だなんてそんな人聞きの悪い。

私は!世界一優しい白衣の天使なのよ?その私に…悪魔だなんて…相当…病(やまい)に犯されているのねぇ。

それじゃあ…治療してあげなきゃね❤️」



134「患者様ぁ?どうしてお逃げになるんですかぁ?

まだまだ患者様は治療の途中です故、逃げられますと追いかけて捕まえて縛り上げねばなりませんが…ご了承下さい?」



135「何を恐れてるんだ?

麻酔?そんなモノは必要無い。あんなモノはなぁ…そこらへんのヤブ医者が使うモノだ。

だが、私は違う。私は天才外科医なのだ。

その私が麻酔などと…ククク…。

笑わせてくれるな。さて、そろそろ始めようか。

それでは…これより心臓の摘出術を始める。

ククク…あーはっはっは!!」



136「ねぇ?君にとって、"恐怖"って何?

殺される事?友人や知人に裏切られる事?

僕はね、日常にこそ恐怖は隠れていると思うんだ。

フフッねぇ?今…僕に恐怖を感じたでしょ。」



137「欲しい…欲しい…欲しい!!なんで…どうして君は僕のモノになってくれないの?

こんなに…僕は君を欲しているのに…君は僕の欲に答える素振りさえ見せない…!

何をすればいい…何をすれば…君は僕の思いのままになるんだ?」




138「あははは!みんな!みんな僕の妹だ!可愛い可愛い妹達よ…兄はお前を愛している。

誇りに思うがいい!そして僕を愛するがいい!

ああ…いい声をあげるねぇ。愛しい妹よ…。

さぁもっと!!僕の愛をその全身で感じてくれ!!」



139「あれれぇ?なんで僕…君の心臓を貫いてるんだろう?

あぁ…そっかぁ。君が僕に逆らうから…僕の怒りを掻き立てるから…こうなっちゃったんだっけぇ?

あぁ…ごめんねぇ。痛かったねぇ?

でも…元はといえば…君が悪いんだよぉ?」



140「ねぇ…悪魔さん?僕は君がいれば…強くなれるんだよね?

もう…独りになんかならないんだよね。

…フフフッ…あははは!君は僕だけのモノ!誰にも渡さない…誰にもこの悪魔の力を使わせるものか!

僕だけが使える…僕だけのモノだ!

これで僕はもう独りじゃない!!あは!あははは!ざまぁみろ!!」



141「あはははっ。何々?そんなに必死になっちゃって。フフフッおかしいなぁ。君は、彼女を自分のモノだと言うけど…その根拠は何処にある?

…フフッ根拠なんか無いよね。

じゃあもう関わらないでくれるかなぁ?彼女は僕の玩具だからね。

それとも…君も僕の玩具にされたいのかなぁ?

君も…僕が壊してあげようか?君がダァイスキな、彼女みたいにさぁw」



142「うふふ…いらっしゃい。可愛い可愛い私のお人形部屋へ。…なぁに?そんな顔して。…変?何が?…首?何も変な事は無いわ。どうして首なんて必要だと思うの?お人形さんに必要なのは身体と手足のみ。その他なんか要らないわ。

ねぇ?綺麗だと思わない?

お人形は何にもコンプレックスを持つこともなく永遠に朽ちる事の無い美貌に恵まれている。

なんで首が要らないかって…そりゃあ私に勝る美しくて綺麗な顔なんか存在しないのだからお人形が可哀想でしょう?

ねぇ、貴方も…そうなってみたくはなぁい?フフフッ。」



143「こんなに謝ってるのに…どうして君は逃げ出すの…?

僕だってこんなことはしたくはないのに…だからこんなに謝ってるのに…ごめんね、ごめんね?でも、君が逃げるから…追いかけ回して…捕まえて…縛って…叩き潰して!!

…ああ…ああ、ああ、ああ!!なんで分かってくれないかなぁ…僕はこんなに我慢してるのに…どうして逆らうかなぁ!!

嫌なのに、嫌で嫌で仕方がないのに!!君が悪いんだよ…君が…僕に抗うから……。謝ってるの分かるよね?ねぇ!!こんなに謝ってたの分かるよねぇ!こんなに謝って謝って謝ってんのに…なんで勝手するの?逆らうの?」



144「なぁなぁなぁ!!聞いてるの?俺の話聞く気ある?聞いてないの?耳塞いじゃって。そんなビクビクビクビク震えてさ。俺の声聞く気ないならそんな耳いらないよね?ほら。切り落としちゃおっか。ほらほらほら!!なに?やめて?じゃあ俺の言うことを聞け!!」



145「今…何を考えてるの?今…何を欲しているの?

………あーあ。もう口も聞けなくなっちゃったの。

君も思っていたより、貧弱なんだね。

フフッねぇ…知ってたぁ?君が一生懸命追っ掛けてきた彼女…。もう逝っちゃったって…。クククッあはははは!!ねぇ?そんな顔してるくらいならなんか叫んでみたらどう?ねぇ。もう僕の事このクソ野郎!!だなんて言って…殴りかかって来たり…しないのぉ?

ふぅーん。負け犬は、泣くことも出来ないみたいだね。

ンハハハハ!!!」



146「あ~あ…なんで君達はいつもいつも、僕の神経を逆撫でするような事すんのかなぁ。

せっかく善意で逃がしてやったのに…こういう事されると、もう殺さずに置いておく事なんて、出来ないじゃん。」



147「まま…ままぁ、何で夢から逃げようとするの?

僕とままはずっと一緒。同じ夢を見続けるんだ。

1人だけ逃げるなんて、許さない。

僕を1人ぼっちにするなんて、許さない。

ままぁ、ままぁ、今度はどうやって逃げるの?そっかぁ…歩いて逃げるんだ。じゃあ…その足取っちゃわなきゃね。

まま…ままぁ…これでずっと一緒だね。」



148「アハハハ!!お前は僕のモノなんだ。黙って僕の言うとおりにしていればそれでいい。

逆らうならこの手でお前に傷をつけよう。それは決して消えない…書き替えられない愛ってやつでねぇ…。

君を見えない鎖で繋ぐんだ。

アハハハ!!どうだ!気持ちいいか!!そうだよ、君は僕に忠実に従うからこそ存在できる。

僕に従っていればいいんだよ。僕の雌豚なんだから…。」



149「ねぇ。辛いの…?…そう。辛いんだぁ。なら…いっそのこと僕と死んじゃおうか?そしたら…死んじゃえば…消えちゃえば、ちゃあんと楽になれるよねぇ?

ふふっふふふ!!」




150「母さん…貴女には一生…いいや。もっと掛かっても分からないだろう。この世は、全て見た目で判断されるんだよ。

大切なのは中身だぁ…?笑わせるな!!皆…僕の周りの人間は全員言ってきたさ。大切なのは中身だ。見た目など関係無い。

見た目をいくら綺麗に繕(つくろ)っても、中身が腐ってりゃその人間はクソだってね!!

でも…違う。僕はずっと騙されていたんだ。

世間が僕を見る目は白かった。いくら僕が中身を繕おうが、誰一人とて僕を受け入れやしなかった!!

当然だよ。僕はこんなに醜いんだから!!

でも…でもね?母さん。もういいんだ。僕は決めたんだ。

僕の顔が受け入れられないなら、他人の顔を僕のモノにしようってね。

ねぇ?母さん、助けてよ。周りの人間全員…会社の同僚、先輩…そして友達の皮を被った外道な奴ら…皆皆僕の顔になったのに…どうしても満足出来ないんだ。

助けてよ。その綺麗な顔をさ…僕に頂戴よ。」



151「ねぇ?これから楽しい事しない?何って、掛けだよ。お互いに大切なモノを掛けたギャンブルだ。

僕の掛けモノは…これから作る作品の材料。

君の掛けモノは…その命だね。

さぁ、始めよう?何をする?トランプ?サイコロ?それとも?フフフッくだらない?何がさ。

くだらない事なんか無い。このゲームは君が望んだんだからさぁ。

ほら、グダグダ言ってないで始めるよ?」



152「誰だって…間違えてしまう事はある。…きっと神様だって…不必要なモノを産み出してしまうの。

だからね?貴女の存在は、それだけで罪なのよ?

貴女は神様の失敗作。どんな芸術家だって創造者だって…失敗作は嫌いだわ。だから…もうこれ以上誰とも関われないように…ここで壊しちゃわないとね。」



153「フフッ…本当に君は面白いなぁ。

ん?僕が何故ここに居るか?いつから居たのか?…ずっと居たよ。

僕はずっと、君の側に居た。

君を見ていた。君が何を嫌い、何を好むのか…

何時何分に何をし、いつ起きていつ寝るのか

君が今まで犯してきた過ちの数々…

動物虐待、…放火、…殺人。

フフフ…アハハハ!!君の事ならなんでも知っている。

君は僕の娯楽であり、日常であり、獲物。

フフッ…本当に君は面白いなぁ。」



154「刑事さん…何でもかんでも僕の事を疑って掛かるのは、君の悪い癖だよ。

最近、世間を騒がせている殺人事件、僕のやり口とは明白に違う点がある。

…1つは抵抗された痕跡を消さなかった事。僕はそんな汚いマネはしない。

…2つ目はターゲットが死んだ後も尚ターゲットに傷を負わせているという事。遺体を美しく保つ為には、そのような事をしてしまっては…人を殺した意味が無い!

こう考えてみれば可笑しいだろう。

あのような下品で汚らわしいモノが僕の作品であるはずがない。 

刑事さん…アンタは本当に僕の専属刑事なのか?

まるで僕の作品に対する愛を理解出来ていない。

自分の犯行であることを消すため…?

無論だねぇ。我が誇りである美しい作品達を何故恥じる必要があろうか。

殺人とは、我が作品の製造過程であり、恥じるものではない。

殺人こそ…作品こそ!我が生きる証なのだ!!」



155「そうだよ?今更気づいたの?君は…単なる僕のコピーでしか無いんだよ。それなのに…本物気取っちゃってさぁ…僕からしたら…不愉快でしか無いんだよね。

だって…そうでしょ?コピーが僕より目立っちゃって…どうする訳?

コピーはねぇ、本物が要らないって言ったら…ただそれだけでゴミなんだよ?廃棄(はいき)処分なんだよ?価値なんか無いんだよ。

だから、君も良い子に消えてよね。コピーは偽物と一緒。

存在価値なんか…無いんだからさぁ。」



156「私は貴方を愛してる!誰よりも…何よりも!貴方だけを!!でも…貴方は違う…。いつだって私を裏切ってきた…。

でも、そんな事もういいの。

だって、私が貴方の一番になる日は、もうすぐそこなんです。

知っていましたか?想いは…想い続ける事で…いつか報われるんです。絶対に。報われるんです。」



157「ボスぅ、侵入者、一匹連れてきたよぉ?。

この侵入者どうするー?

ていうかさー…君、僕たちのアジトから生きて帰るつもりだったの?たった一人で生き残れるとでも?…思ったのかな?

あまり舐めてもらってもねぇ。

ねぇ?どうされたい?

放せって?無理だよぉ。侵入者を放つわけ無いじゃん?僕が聞いてるのは、どうやって殺されたいのか。ってことー。

さぁ、早く言ってみなよ。」



158「あら…貴女…お腹に子がいるのね。

それはいけないわ。その子は悪魔だもの。この世に産み落とされてはいけない。不幸を呼ぶ悪魔。

産んではいけない。生きてはいけない…その子を孕(はら)んでしまった…貴女も。

死ぬのよ。神の信仰の元に悪魔の命を捧げるの!!

シッ…静かに。聞こえる?神のお声を聞きなさい。

水…水よ。水に溺れるの。そして悪魔を道連れに死を迎えるの。

ほら、ほら!信仰を忘れない貴女を、神はきっと許してくださる!!死になさい。死になさい!!そして神の眼下(がんか)にひれ伏すのよ!!」



159「まったく、本当は僕だって、こうゆう事はしたく無いんだよ?

めんどくさいなぁ。君が素直に情報を吐けば、僕はこんなめんどくさい事をしなくて済んだんだよ。

どうしてくれるわけ。

…まぁいいや。オイ。やれ。

…君が悪いんだからね?ねぇ?この声が聞こえる?

そう。君のフィアンセだ。可哀想に。君の妻であるがために、こんな殺され方をするだなんてねぇ。

君の…目の前で!八つ裂きにされて!!っははははは!!

あーあ。めんどくさいけど、楽しかったよ。ありがと。」




160「なぁ。最後の言葉、言ってみろよぉ!オラ!!(止めを刺す)ナーハッハッハ!!最後の言葉なんざ…聞かねぇよぉ!!あはははは!!

情?仁義?んなもの知らねぇなぁ。戦争では…勝者が正義。強者が絶対なんだよぉ!!」



161「俺を狂わせたのはお前だ。お前の体…手…足…目…鼻…唇…全てが愛しい…。全てが欲しい。

この想いが狂っていると言われるのであれば…恋など始めから存在しない。

これは恋だ…愛なんだ!!

何故否定する…!この想いが異常だって…?

間違っているとでも言うのか!!

違う…違う!人の言う愛など…愛と呼ぶに足りないただの遊びじゃないか!!

なぁ…本物の愛ってやつを教えてやる。だから黙って受け入れろ!!」



162「あらあら…悪い子ね。

可愛いお姉さんには、優しくしなさいって…パパやママに教わらなかった?

…なに。もう一度言ってみなさい。

……可愛いくない??

…黙りなさい。黙れ…。黙れ黙れ黙れ!!

こんなに…こんなに可愛い私が、可愛いくない!?そんな事あり得ない…!!

……っ!!!辞めろ!辞めろッ!!鏡なんか…私は大嫌いなんだ!!よくも…よくも鏡を見せたわね…。

もういいわ。もういい…礼儀のなっていないお子様には、お仕置きも必要だもの。

……ねぇ、坊や?お姉さんと一緒に…楽しいこと…しよう?」



167ボディステッチ「…縫い物って、楽しいと思いませんか?

特に、人の皮膚を縫うのって、楽しくて…辞められないですよね。

……?どうしてそんな顔するんですか?

私は、汚い自らの身体を、綺麗に着飾っているだけです。何が間違っているんです?

貴方は、自ら着飾ることの楽しさを知らないから…そのような事が言えるんです。

…もういいです。分からないなら、教えてあげますから。フフフ…ほら。縫わせて下さい。貴方の綺麗な身体を。」



168「あれ?あれあれあれぇ??どうしたのどうしたのぉ。そんな一目散に逃げるなんて…。弱虫だなぁ。

君が随分欲しがってたお友達のご遺体は此処にあるんだけどなぁ。

んー?まったくぅ…そんなに僕を興奮させたいのぉ?仕方ないなぁ。

フフッ…フフフッ!!僕、君みたいなの好きだよ?まだ近くに居るんでしょ~?

すぐにまた見つけてあげるからね?そしたらまた頑張って逃げてよねぇ?

だって、すぐに壊れちゃうオモチャなんか、面白くないじゃん?」



169「お姉様は…誰にも渡さない。お姉様は私のモノ!!あぁ…あぁ…。時間が無い…早く…早く呪いを完成させなければ…!お姉様はあの男に奪われてしまう!!

誓いの接吻(せっぷん)を交わせば…引き離す事は愚か、一生…永遠に…神の名の元に、二度とは別つ事の無い契約を交わされる事になる!!

…それだけは、それだけは阻止しなければ…。もう少し、もう少し我が血肉(ちにく)を捧げば、呪いは完成する!!

…ああ…あああ!!神よ…お姉様をあの愚か者から守る為ならば、私は悪魔にも死神にも…堕天使にだろうとなってみせるわ!!

最後の生け贄を!!っぐ…あああ!!…我は…ここに結断(ゆいだん)の呪(じゅ)を唱(とな)えん。

時を制止し、我が身体と引き換えに願いを叶えたまえ!!

っ…あああ!!…ああ…ふふふ…ふはははは!!お姉様!お姉様ぁあ!喜んでください。貴女は、永遠に私のモノなのです!!!」



170サキュバス「あぁ…欲が足りない。満たされないの!!

もっと、もっと求めて。

夢の中、私を目の前にして冷静でいるなんて…つまらないわ。

もっと欲に身を任せて、そして私に溺れるのよ。

そうしたらほら、苦しみにも勝る快楽が、貴方に訪れるわ。」



171棘(いばら)の魔女「うっふふ❤️そんなに暴れてたらトゲが

刺さるわよ?

ねぇ?どう?拘束されつづける快感と、動けばトゲに刺されるっていう…スリル…。最高でしょ❤️

あ~もう。そんなに興奮しちゃって。私も興奮するわぁ!

ねぇ?もっと、この快感を…味わってみない?」



172「私達は愛し合っている。お互いにお互いを求めているから…だから時間も…食事も…身体も…血液も!!何もかも共有していたい。

そのために命を落とすなら、それでも良い。

この人と離れるくらいなら、この世を捨てて、あの世で今よりも深い愛で繋がるわ。

……誰にも、邪魔なんかさせない。」



173「フフフッ…フフフッ。ママァ。なんでそんな顔をしているの?

私のこと、そんなに怖い??

…ママァ。安心して?ママの事は…殺さないから。」



174「ん??何見てんの?

…無視すんなって。何見てたんだよって聞いてんだよ!!!

…あっはは!ごめーん。

痛かった?でも、まだ生きてんだぁ?

ねぇ?聞いてる?君の事、ボロボロにしてもいいかな。いいよね?」



175「なんで、人を傷つける?フフッ。決まってるじゃん。

楽しいからだよ(笑)人の不幸は、蜜の味…❤️知ってた?人は、人を傷つけるために生まれてくるのよ!!あっははは!なぁに?その顔~!悔しい?でもぉ、仕方無いよー。私はなぁんにも悪いことして無いんだもの。

君に文句つけられる言われはないし。

あ、そうだ!!そんなにあの子と離れたく無かったなら、貴方も逝かせてあげるよぉ~!」



176「…何を見てるの?ドラマ?アニメ?それとも…ニュースかなぁ?…ううん。君が見ているモノはただのスノーノイズ(砂嵐)だ。

…君は、ずっとこの景色を見ていたんだね。

フフッ素敵じゃないか?どうして汚いだなんて言うのさ??

君が。ずーっと見とれていた景色なのに。もう飽きちゃったんだ??

まったく、君は悪い子だなぁ。

仕方がないから…僕が君の側でこの景色を見てあげる。

逃げられないよ?君は、永遠にね。」



177「あ~あ。にゃんにゃん、もう殺っちゃったのぉ?

生け捕(ど)りにしろって、あれだけボスに言われてたのに?

無能な奴。何よその目は。私知らないわよ?

殺っちゃったのはアンタなんだし。

アンタだけボスに殺されときな?

さーてと。じゃあ、次はそこのお姉さん。

貴女の相手は、この私…ドュラ・キル・ガルドアルムがしてあげる。

安心して?私は、どっかの誰かさんと違って無能じゃないから。」



178人形解体人「ここが何処だか分かる??

ここはね、人形解体所。売れなかった人形や、捨てられた人形…もう存在価値の無い人形達を此処で解体するのよ。

ん??まだ僕には価値があるって??フフッンフフフフ!!可笑しいなぁ。お前達人形に…子供をあやすだけの道具に!!価値が有るか無いか…決める権利なんか無いんだよぉ。

子供が飽きたら…それで終了!!お前達の価値なんか、その程度のモノなんだよ!!

……分かった?あー…あー!!!煩(うるさ)いなぁ!!だぁーかぁーらぁー。お前は此処で、私にバラバラにされるのぉ!!!」



179「捕まえた❤️ねぇ?本気で僕から逃げ切れると思ったの?

そっかぁ、そりゃ残念。

僕はてっきり、君は僕にもっと嬲(いたぶ)られたいのかと思ったよ。フフッでも、これで分かったでしょ?

僕からは絶対に逃げられないってさ。」



180「っはははは!!

クソだクソだとよく喘ぐガキだ。

嗚呼…たしかに私はこの人間を殺した。…しかし、だから何だ?

私がこの人間を殺すのは当然の定めだ。…この者とて私の首をとりに来たのだから。

では、なぜこの人間は死んだのだ?

貴様の力不足 故の死では無いのか!!

甘えは人を殺す。その事を覚えておくのだ。

そうでなくては、次は己が命を落とす番だ。」



181「君の全てを知りたいんだ。君の味なら全部味わいたい。君のにおいを嗅ぎたい…。

ねぇ…?僕は君が欲しいんだよ。君の頭頂から足先まで…いや、舌先までもが僕のモノであって欲しい……!!

………君が僕に魔法をかけたんだよ…。もう、君を他の誰にも渡さない。

僕だけが、君を味わう事を許される。」




182「切~っちゃお切っちゃお~。お前の首の根切っちゃ~お~♪

ふふふ…ねぇ附子(ブス)。

お前に生きる価値なんか無いんだからさぁ…。

早くその首切って死んじゃえよ。

怖くて切れないんなら、私が代わりに切ってあげようかぁ??アハハハハ!!」



183コンプレックス:顔「ああ、僕の母親?あの人なら殺したよぉ。

だって、仕方ないだろう?僕の逆鱗(げきりん)に触れてしまったのだから。

どんな?フム…そうだねぇ。僕には昔からコンプレックス…というモノがあってねぇ。

…………ああ…。そう。顔ねぇ。

……そうそう。今でも忘れられ無い事があってね。

僕は…顔という単語が…一番…嫌いなんだよねぇ。」



184「ねぇオジサン。こんな道端で何してるの?

ふぅん。別に何も…ねぇ。

平日の昼間から、こんな道端に座り込んで…古くさい新聞紙なんて読んでるなんて、さてはホームレスでしょう?

へぇ~。フフッつまりは、オジサンはぁ…社会のゴミって訳だ。

じゃあさ、オジサン…オジサンは、社会のゴミなんだしさ、…別に誰からも必要となんかされていない訳じゃない?

…ゴミってさ、リユース…つまり再利用されるべきだと僕は思うんだよね。

フフッゴミの再利用。

…僕がオジサンを、再利用してあげるよ。

でもぉ…オジサンみたいにどうしようも無いゴミは…実験台にされるしか、出来ないと思うんだよね?だから、オジサン。僕に殺されてよ。」



185「ああ~兄さん…兄さん兄さん兄さん…貴方はいつから国の狗と化してしまったのですか?

僕は今でも覚えていますよ?

幼い頃、何人もの女の子を殺してはマネキンのように…屋根裏部屋でコレクションしていた事……。

今ではもう、火事になった火の中にあのマネキン達は灰となってしまったけど…。

それでも、幼い僕に殺人という快楽を教えてくれたのは兄さんだった!!!

それが…今では国の狗だぁ?つまらない…つまらない!!

貴方は貴方では無くなってしまった!!

…はぁ……もういい…もういいです。

貴方の名高き功績は…必ずやこの僕が引き継いでみせる。

ねぇ?兄さん。その為には、もう貴方なんて要らないんですよね。

兄さん…貴方は今から、偽物なんです。

これから、伝説の殺人鬼として生きるのは……この僕なのだから。」



186「君は…目を離すとすぐに遠くへ行ってしまう。

だから…不安なんだ。だから殺したくなるんだ!!

……そう…そうさ。君は僕のモノでいたらいい。僕の側にいればいい。

……だからそう…動いていない君が…動かない君が…一番可愛いくて…愛らしい…。」



187「僕は別に、君じゃなくても良いんだよ?

君が、自分から自分が身代わりになるからって、言ってきたんじゃない?

それなのに、もう終わっちゃうの?もう壊れちゃうの?

つまんないオモチャだな。

……言っとくけどさ僕は君で遊んであげてるんだからさ。

もっと楽しませてよ?

そうじゃなきゃ、君がいる意味無いから。」



188「へぇ…お前、良い目をしているなぁ?その目…僕に頂戴よぉ。

へ?嫌だって?…なんでさ?

僕がこんなに欲しいって言ってるのにぃ?

なんで?…だって、そんなの可笑しいじゃない。

大人は子供の要望に答える。それが義務ってもんでしょ?

それで、僕はその目玉が欲しいって言ってるのォ。

くれないっていうなら…殺しちゃうよ?」



189「なんで…どうして…やめて…助けて!!

っあはははは!!その言葉大好きー!なんでこんな事するのってぇ?決まってるじゃん。

君みたいに、泣いて叫ぶ奴を見ているのが、僕はとても好きなんだよね。

もっと、もっと傷つけたくなる。

もっともっと狂わせたくなる!!

殺してくれってぇ?フフッ。そう簡単には殺さないよ。

だって、せっかく良い声で泣くんだもの。

もっと…愛してあげなくちゃ。」



190「あーあ。皆消えちゃえばいいのに。

…だってさぁ、皆生きてる価値無いじゃーん。

息吸ってる価値無いじゃーん

ん?私?私も、消えちゃえばいいのにねぇ?

あはははは!!

何?ふーん。貴方はまだ生きたいとか言うんだぁ。

…いいよ?でも、私に見せてくれないかなぁ?

何をって…ここで生きてく価値がアンタにあるのかって事!!」



191「ねぇ…好きな人いる?

僕?勿論いるよ。

誰かって?それは秘密。

だって、僕の恋は、僕だけのモノ。

誰に教える必要もない。僕だけに感じられ、知覚されていればいい!!

ああ、ごめんごめん。声を荒げるつもりは無かったんだけどね。

まぁとにかく、知らなくてもいいことだよ。僕の好きな人なてさ、。

…(相手の女が去った後1人になって、小声で)…フフッ大丈夫。僕が絶対に君を守るからね?」



192悪夢「恐い怖いと毎晩喘ぐ君に…今宵も甘くトロける様な悪夢を見せよう。

そして、僕は君のその涙と震える身体を抱いて…もっと君を愛するんだ。

ねぇ…聴いてよ。僕が歌う君への愛の歌を。

そしてもっと、癖になる恐怖を味わって??」



193乗っ取りお母さん「なぁに言ってんのかなぁ?

私のだよ?この部屋も、この子も、彼も。此処にある全てが私のモノ。

私ね?愛してるの。

世界中の誰よりも、此処にある家庭…日常を愛してるの!!

貴女の様に…途中で手放したりしない。だって、私のだもの。

ねぇ、何か勘違いしてないですか?

まるで私が貴女のモノを奪ったみたいな言い掛かり。

私は、捨てられて悲しんでる○○(例:孝(たかし))さんと●●(例:愛(あい))ちゃんを私の愛で包んであげているだけ。

だって!!私の方が貴女よりも、此処でお母さん出来るもの。いっぱいの愛で包んであげられるもの。

…ねぇ?だからもう帰って?

此処は私の家庭だから。」



194ドール(好きと言われたくて)「いらっしゃい。………あら、何でそんなに驚いているの? 

此所は私のドレスルームなの。

フフッ素敵でしょう?

顔?私の最初の顔……そんなものは忘れてしまったわ。

だって、今のこの顔の方がずっとずっと素敵だもの。

……ドールって素敵よ?

……ドールって完璧だから。

でも、どうしてかしら。

この顔になって…生まれ変わって…。誰も私に好きだと言ってはくれないの。」




195「なんで…?ねぇなんでよ。

私はこんなに尽くしているのに…?なんで他の女になんか負けるの??

だって、だってだってこんなの変じゃない!!

私は何も悪くない!!

………ねぇ…もう辞めてよ…そんな言葉聞きたくない。

ねぇ!!いつもみたいに、好きって言って!?抱き締めてよ!!

…妄想…?違う…違う!!

これは妄想なんかじゃない!!

私と、君の…大切な思い出。そうでしょ??」



196「私は、貴方の事を愛してる。誰よりも…どんな奴よりも!!

……ねぇ…私は、もう貴方無しには生きられないのよ…?

もっと、もっと貴方に酔いしれたい。もっと…貴方に溺れていたいの。

……お互いに、お互いを縛って…他の誰とも関わらせない。それでいい。そうじゃなきゃ…壊れちゃうよ。」



197「そんなにコレが駄目な事ならぁ、力ずくで辞めさせればいいじゃん?

それなのにさぁ、なんで君はそうやって震えてるのぉ?

っふふ。もしかしてお姉さん…僕の事、怖い?(笑)」



198「っへへぇ…(笑)

だってぇ、もう辞められないよォ。

もう僕…知っちゃったんだもの。

人を傷つける事の快楽をさぁ。

知っちゃったんだものぉ!!

んふ、んふふふ(笑)

ほらまた1つ。僕の玩具の出来上がり♪」



199「はぁ…何で君はこんなにも美しいんだ…。

もう僕は、狂ってしまいそうですよ。

んふふ…全部君が悪いんですよ?

君が、僕の心を惑わせるからぁ…。

ねぇ。良いじゃないですかぁ。

君には、僕のモノになるという道しか残されていないんですよ。

寄ってくる蝿(はえ)は叩き潰しました。

もう君を狙う蝿はいません。

…何でそんな顔をするんです?

フフフ、あぁ。良いんですよぉ?抗いたいのなら、抗えば良い。

愛する者との追いかけっこは、嫌いではありませんからねぇ。」



200「っふふ!探したわよぉ?やっと見つけた。

ねぇウサ吉ィ。コイツらどうしようかぁ?

"コロセ!コロセ!"

はしたないわよぉ?せっかく見つけたお友達にコロセだなんて。

"オレがヤる!!オレがヤる!!"

まぁ待ちなさいよ。

コイツらは私の獲物なの。

そうねぇ。どうしようかしら。

八つ裂き?火炙り?ううん?そんなの甘ったるいわよねぇ?

ねぇ。どうされたぁい??

っ………痛い。

"イタイ!!イタイ!!"

痛い!!痛い!!あああ!!!

……ふふっ。ふふふはははは!!

ねぇ ウサ吉ィ…。

コイツら…アタシらの事舐めてるわよねぇ?

"ナメテル!ナメテル!"

……もういいや。もう少し遊んであげようと思っていたけど、

もういっそのこと、殺しちゃおっか♪」