妖精・悪魔・天使


69個


◆天使シリーズもの台詞◆

1天使「あ、あんなところに喧嘩してるカップルがいる!よし、僕の矢で射抜いて、仲直りさせてやる!えい!…よしっ。また引っ付いてるね。よかった。」



2天使「あ!あんなところに振られた男の人がいる。よぉーし。僕の矢で引っ付けてあげる!よし、好きな人と結ばれて良かったね!」



3天使「どうして?どうして女神様?恋の矢を打っちゃいけないなんて言うの…?僕はみんなを幸せにしてるだけなのに。」



4天使「あれ…?どうして?仲直りさせたカップルも…引っ付けたカップルも…また喧嘩して…嘘…どうして…?よ、よし…また僕の矢で……えい!えい!!あれ…どうして喧嘩を止めないの?喧嘩をやめてよ!」



5天使「うう…どうして喧嘩するのさ!!僕はただ…幸せになって欲しかった…笑って欲しかった…ただそれだけだったのに…」


6天使「…僕は駄目な天使だ…みんなを不幸にしてるだけ…うう…うう…女神様…僕から羽を取って下さい。僕には天使でいる資格なんてないのです。」



7天使「…ああ、僕は人になったんだ……もう…天使に戻ることは、ないんだな…あはは…僕が悪いんだもん。仕方ないよね。」



8天使「…喧嘩してる……でも、僕にはもう……ん?仲直り、?…そうか…人は喧嘩をしても相手のことを考えるからこそ、また笑顔になれるんだ。…無理矢理、恋の矢で結んじゃうなんて、駄目だったんだ」



9天使「僕は馬鹿だなぁ。なんでも恋の矢で解決できるって思ってた。でも違うんだ。思い合うんだ。だから恋って意味がある。大好きって思うだけじゃないんだ。僕、分かったよ!!」



10天使「あ、羽が。…女神様!僕、天使でいていいんだね!ありがとう!ありがとう!僕、やっと分かったよ!生き物は、相手を思うから笑顔になれる。そのためには喧嘩だって大切なんだ!」



◆シリーズ外◆



11「ねぇ?なんであの日、私を選んでくれたの?

私以外の妖精の方が、私より強くて、戦い上手だったのに。

毎年毎年、街から旅立つ戦士達 はみんな、妖精育成所から一人の妖精を連れていく…みんな、それで自分の知らない世界を知っていく。

…だけど私のことはどの戦士さん達も選んではくれなかった。

私が弱いから…使えないから…!

なのに、そんな私を君は連れ出してくれた。どうして?」



12花の妖精「あぁ!!その植物、私が育ててるんです!綺麗でしょ?ほら、もっと近くで見てっ。うふふっ褒めてもらえて嬉しいわっ!」


13悪魔「いつも真剣に戦うわよねー?フフッでも、あなたのそんな人間臭いとこ、私はすきよー。まぁ、面倒くさいことはしたくはないけれど。力をかしてあげなくもないわ。」


14香りの妖精「ほら!いかがです?私の炊いたアロマ、良い匂いでしょう?ふふふっ気に入って頂けて、私すごーく嬉しいんです♪」



15氷の妖精「寒いよぉ…寒いよぉ…でも、いつかお姉さまが帰ってくれば…また暖かくなるよね…」※姉は火の妖精



16「ほら!聞こえる?私の奏でる幸せの鐘をみんな聴いて!そしたらほら!笑顔いっぱい!幸せいっぱいになっちゃうんだから!」



17堕天使「ぎゃははははは!!俺か?俺は漆黒の堕天使○○。さぁ膝間付け!俺様の前で面を上げるなど、身の程知らずも良いところだ。ぎゃははははは!!」



18悪魔「ふふっずいぶんと悔しそうな顔をするのね。はじめから貴方が勝てるわけなんてないのに…間抜けな人よね…でも愚かでおもしろいわ…

人間らしい。

だから、最後くらい跡形もなく殺してあげるから…安心して。」



19悪魔「なぁ。女王様?あなたが悪いんですよ?あなたのせいでみんな…みんなみんな悪夢を見続けるのです。まぁ、いいんですよ?私にとってはあなたがこの夢を望めば望むほど…私は力を得るのだから」



20魔天使「俺は魔天使〇〇。なぜ魔天使かって?悪魔でも、天使でもない。ほら、頭上で黄金に輝く輪…側頭から生える黒い角。背中の右翼は黒…左翼は白に輝く翼…そうまさに魔天使。どの天使も悪魔もこの俺に叶う者はまずいない。」



21悪魔「お前さぁ、本当に魔界と人間界が仲良く出来るって思ってる?

私は…悪魔だから言うけどさ。

無理だと思う。

悪魔は…嫌われ者だからね。」



22天使「やぁ。迎えに来たよ。

死を向かえた神の子よ。僕と一緒に天に帰ろう。」



23悪魔「僕は嫌われ者の悪魔だもん。僕が居なくなろうが、君達には関係無いだろ?」



24天使「やぁ!迎えに来たよ!天国に帰る時がきた!

さぁ、僕と一緒に天国へ!」



25悪魔「あはは。さすが人間。綺麗事ばかり並べて…実に不愉快な生き物だ。」



26妖精「うるさいわね!可愛いとか言うんじゃないわよ!…これでも私はれっきとした妖精なんだからね!!
舐めてもらっちゃ困るわっ!」


----✂︎----2018年----✂︎----


27妖精「何でだろうね。知り得ない事なのに、僕は君を知っている気がする。ねぇ。1つ教えてくれないかな?
君は、どうして僕の元を訪れたの?力を貸してくれる妖精なら、僕以外にも沢山いた筈(はず)だろ?
分からない…か。偶然僕を選択し、今此処にいるって事?
…偶然。それは本当に予期出来ないものなのかな。
ほら、よくいうじゃないか?偶然なんて存在しない。この世は全て必然で出来ているって。
この世は、不思議な事ばかりだ。
…ねぇ?君が偶然を信じるなら、僕がこれから、君と契約を結ぶ事も偶然だと思う?」



28悪魔「僕に助けてだなんて…君は変わり者だねぇ?

悪魔と取引するなら、それなりの代償がいるんだよ?

フフッふーん。覚悟…ねぇ?

まぁいいや。そこまで言うなら始めようか。悪魔である僕との契約を…願いと代償を掛けた取引をさ。」



29悪魔「魔王さまぁ。いつまでもそんな人間構ってないで…そろそろ私の事も構って欲しいなぁ。

そうでなきゃ…退屈すぎて干からびてしまうわ。」



30悪魔「感じるぞ…妬み…悲しみ…怒り…ヘヘヘ。お前…ガキのくせして良いモノ持ってんじゃねぇか。この俺様と…契約を交わすに相応しい。さぁ、何でも叶えてやるぜ?代償の払える限りは何でもなぁ。ホラ、お前の望みはなんだ?悪魔であるこの俺と…契約を交わせ。」


31悪魔「俺様の力を貴様に貸してやる全てがお前の意のままになる。お前が望むモノは全てお前のモノになる。お前が憎むモノは全てが消える。どうだ?憧れないか?全てが自分の望み通り。お前は神も同然だ。

クククッ代償は…きっちり頂くがな。」



32悪魔「ねぇ?僕と手を組まない?欲しい物は奪い取ればいい。

相手がどうなろうが知った事ではない。今まで君が味わってきた屈辱に比べれば彼等の屈辱など計(はか)り知れたモノだ。

ねぇ。怖がる必要は無い。僕がついているんだから。」



33「クククッ僕…君みたいな悪い子…だーいすき。そうそう。そうやって君が悪い子でいる限り…僕は君の側にいてあげる。君の味方でいてあげる。だからほら、もっと壊そうよ。

君を独りぼっちにした…この世界をさ。」



34「ムカつく…ムカつくムカつく!!なんで…どうして!コイツには憎しみがあったはず!計(はか)り知れない妬みがあったはず…!!なのにどうしてこんな…小さな復讐にしか興味がない!!

これじゃあ大した代償なんか頂けやしねぇ!!なんなんだよ全く!!」



35「私はただ…この子が気に入ったから着いてきただけ。

馴れ馴れしくしないで頂戴…。

私は、契約者なんて持つつもりは無い。

私が付き合ってあげるかどうかは、私が気に入るか否(いな)か。それだけよ。」



36妖精「僕の事、助けてくれてありがとう。 

…そうだ!これ、僕の大切なお守りなんだ。

君の助けになるかは分からないけど、大切にしてくれたら嬉しいな。

…君の旅に、幸運を!」



37悪魔「どうして…そんなに私を拒絶するんですか?愛してるって…言ってくれたじゃないですか…。嘘…?……全ては、私を捕獲するための嘘…?悪魔は…お嫌いですか?」



38天使「あ~あ…駄目ですよ…そんな事してしまったら、神様が憩ってしまいます。

ほら、他に解決策はきっとありますから。」



39春の妖精「大丈夫です。どんなに寒い冬が続いたとしても、私がまた春を連れて来ますから!

だから、そんなに怖い顔しないで下さい。私、がんばりますから。絶対にまた春は来ますから!」



40森の妖精「私は森の妖精。真の愛を知るために此処へ来たの。そして貴方は、私にその愛を教えてくれた。

でも…どうして?どうして約束を破ったの…?二度と狩りはしないと…そう誓ったのに…。

森の動物の死は、私の死と同じ…。

ああ…愛してる…貴方を…永遠に。」



41悪魔「なぁ、おい。俺を見くびるんじゃねぇよ。

代償を頂かねぇ悪魔なんか存在しねぇよ。今は夢を見せてるだけだ。

…クククッ罪がもっと溜まってきたら…その時は代償をきっちり頂くさ。」



42妖精「マスター♪食べ物、見つけて来ましたよぉ!ほら見てくださいっ!真っ赤なベリーですぅっ♪えっへん!私だって、やる時はやるんですよぉ♪

え…?"どうでもいいけどお肉が食べたい"…?そんな!!牛さんや豚さんを倒しちゃうなんて、そんな可哀想な事…私には無理ですー!!」



43悪魔「フフフッどうしたの?そんな顔して。あぁ、この子?この子はスカル。私の可愛い可愛いペットよ❤️…ところで、貴方…私のコトが見えるって事は…。私のコト、求めているのね?

ウフフ…いいのよ。恥ずかしいコトじゃない。貴方が今、一番欲しいモノを…。言ってみなさい。

私が、ぜーんぶ叶えてあげる❤️」



44悪魔「私は悪魔だから。君に嫌われても仕方ないよ。悪魔は、人の痛みに漬け込む生き物…嫌われても仕方ない。でも、ごめんね?いくら嫌われても、僕は君から離れられない。君を傷つけたい訳じゃない。けど、仕方がない事なんだ。

…これが、悪魔の生き方だから。」



45本当は側に居て欲しくて「ちょっと…オイ。聞いてんのかガキ。あたしに引っ付いてたって、何も良い事なんか無いのよ。

…あたしは、願いを叶えればその代償を頂き、人の欲望を利用する悪魔だからね!!

…オイ聞いてんのかよッ!!

………まぁ、側に居たいなら…好きにすれば良い。どうなっても、知らないからな。」



46天使「天使だからって…何故、必ずしも善(ぜん)だと言い切れるのですか?

私たち天使とは、神の使いです。神の想いを人間に伝え、また、人間の願いを神にお伝えする。それが私たちの役目。

善行を働くのが天使なのだと、汚名ばかりを浴びせられ…悪行を働けばそれは天使ではなく悪魔なのだと言われる。

何故ですか?…何故ですか。

答えろ。…答えろ!!!

私たち天使はお前達人間に生き方を決められる筋合いなど何一つ無い!!

神には使われようとも、人間に使われる言われなど無い!!

……こんな屈辱を味わうくらいなら、いっそのこと堕天した方がマシだ。」



47聖霊(ムーンストーンの守護霊)「月は、太古(たいこ)の昔、涙をこの星に落としました。

今ではムーンストーンと呼ばれています。

とても大きな力を秘めたムーンストーンは、今…悪党やハンターに狙われているのです。

だから?って…だーかーら!!その悪党やハンターを見事 蹴散らし、ムーンストーンを守るのは、貴女のようなヒロインの役目なのですよ!

ほらほら!つべこべ言ってないで行きますよ!!ムーンストーンの大ピンチです!」



48悪魔「なんだお前は、人間の癖に"コレ"に色気も感じぬとは…。

人間の男(女)は皆、こういうのが好きだと聞いたが故に…悪魔であるこの私が、この様に寒苦しい格好をしてやったというのに…。

お前はそんな鼻からトマトジュースなどという馬鹿げた芸をしおって…。

もういい。飯だ飯。上手い飯を食わせろ。」



49悪魔「…これは契約だ。お前は、一生涯かけて、私を愛し続けなければならない。

…私を一途に想い…年老いても…死がお前を迎え入るまで…。

例え!人間共がお前を退けようとも!!

チュ…………ん…う……うぅ…。本当に、私の様な悪魔で良いのカァ…?

私は、人間にはなれない!お前は一生涯、悪魔と共に生(せい)を燃やし、死ぬときは独りで死に行かねばならんのだぞ!!

………馬鹿…"愛してる"という言葉は、人間同士で言うモノだぞ……。

……フッ…。とは言え私も、お前が居なければ詰まらない。お前の命の尽きるまで、どんなに暴力を振るわれようが、どんなに悪態をつかれようが、お前と共に…歩んで行くことを…此処に誓う。」



50悪魔「ヒェッヒェッヒェッ…(笑)ほう。我が住み処(すみか)に汚れなき天使殿とは、これまた珍しい。

…なんじゃ?綺麗事でも並べに来おったか…?それとも……悪魔であるこのワシと、契約でも結びに??

どちらにせよ、天国に置いての掟(おきて)を犯す事となる。

それほどの覚悟があって、此処へ参ったのであろうな?

まぁ、おぬしが堕天しようが、ワシにはどうでも良い事だ。

……それで?言うてみるのじゃ。何故ここへ参った?

……お主の望みとは…いいや?欲望とは何じゃ。」



51悪魔「うっさいなぁ!!私は悪魔だ!!だったら何だってんだよ!!

私にだって、きちんと自分の思いや考え方がある!!

大切なモノも、守るべきモノも、私は私が決めるの!!

だから良いだろ!!悪魔が天使を助けて、何が悪い!!

立場とか、ルールとか…そんなの関係ねぇ!私にとって、お前は大切な存在だから!だから助ける!!それだけだ!!」



52妖精「大丈夫。慌てない慌てない。だって…せっかく妖精として生きているんだから。

今の一生を大切にしなくちゃ。

人間さん。私、この森で生きると決めたんです。

…旅もとても楽しそうですが、ここを離れる訳にはいかないんです。

だから、一生を終えて、次また生を受けた時…その時は是非また旅へ誘って下さい。」



53氷の妖精「…今更、人間の愚かさに気がついたの?

私は、等の昔より気がついていた。人の地球へ及ぼす影響の恐ろしさが、後(のち)には氷河を崩し、大地を焦(こ)がす事態へ導く事になると。

何故導かなかったかと?

導けば聞いたのか?私が導いた所で、人は変わりはしなかったと思うが。

……滅べば良い。滅ばなければ気がつけない生物など、一度滅べば良いのだ。

それが、人の愚かさに呆れた私たち妖精の答えだ。

……冷たいと思うのであればそう思っていれば良い。私はそれでもいつも、人を観(み)ていた。」



54天使悪魔「天使は良くて…悪魔は悪い…か。

ふーん。じゃあさ、そうやっていつも善悪を自分勝手な価値観で決めつけてる人間は?善なの?悪なの?」



55妖精「嗚呼…私は観た。人間の怒りも…悲しみも…苦しみさえも…そっぽを向く事無く観ていた。

人の想いというモノは、他のソレよりも、力があり、そして狂いやすいモノだ。

一口に狂ったと言ってしまえるモノではない。彼の者は狂気の中にも悲しみ…そして燃える心を持っていた。

私がその心とやらを信じる訳にはいかないが…お前は…お前だけは、信じてやるべきではないか?

……口数が少々多かった様だ。

今後のお前の行く末に、幸運がもたらされん事を…。」



56天使「あーあ。お兄さん。やっちゃったね。

悪い事しちゃったよね。

神様は悪い事が大嫌い。だから…もうお兄さんは天国に行けないね。

あーあ…期待してたのにな。お兄さんなら、一生…ちゃーんと良い人でいてくれると思ってたのにな。

残念。私、ざーんねん。

それじゃあ、バイバイッお兄さん。」



57天使(愛)「だって…君が愛が欲しいって泣くからさ。

僕が君に贈れない愛を。

この愛を。僕が傷ついてでも君に贈れたらなって。思うんだ。

ねぇ?それでも世界は酷で、悲惨だけど、君だけはその愛を大切にしていてはくれないかな?」



58悪魔「契約は"絶対"だ。

例え何があろうと

交わせばお前を

想っていてやる。

それをそこまで望むなら

悪魔の俺を愛してみろ。」



59裏切られた天使「なんで…?約束が違うッ!

裏切らないと言ったじゃないか。

僕の力を使って手伝いさえすれば、必ず彼を救ってくれると言ったじゃないか!!

なんで…なんで!僕は、ただ彼を救う為にッ!…ッグ…あああ…。

神が、…神が黙っちゃいないぞっ…。この一人の天使の命(めい)を断った事を…必ず、後悔する時が来る!!

悪は必ず滅ぶ…必ずなっ。」



60天使「私は堕天した訳じゃない。

今だって神への忠誠を忘れてはいない。

ただ…天のみが正しいなどという

片寄った考えを捨てただけだ。

天は必ずしも正しい事をする訳では無い。故に人々を傷つけてしまう時だってあるんだ。

それを知らずに天が誤ちを犯す事など無いと、しらを切る事があってはならない。

そう…悟ったのだ。私は天使だが、人々に神の考えを押し付ける事は出来ない。」



61天使(羽を折られた天使)「私は天使。

羽を折られた天使。

心無き人間達よ…。貴方達にはもう、神へ祈る権利も…神へ救いを求める権利も無い。

あるのは罪。神の遣いである私の羽を奪い…そして私利私欲の糧(かて)とした。

その罪は、どんな償いをしようとも晴れはしない。

死ぬまで廃人と化して生き…そして死んだら地獄へと下るがいい…。

………愚かな人間達だ。

この羽を奪っておきながら、まだこの私にすがるか!!

……そんなに地獄へ行きたくなければ…。

…この羽を折り、神を冒涜した罪の罰を今…受けるが良い。」


----✂︎----2019年----✂︎----


62天使「救える訳が無いじゃない?

そんなどうしようも無いクズは、其処らで死んでいれば良いんだよ。

……酷い??何が酷いの?

酷いのは僕じゃない。この人間の方さ。

人を蹴落として自分が助かろう。そんな人生を送ってきたどうしようも無いクズ。

みんなコイツが死ぬのを望んでる。

君は、なんでそんなクズを救いたがるの?」



63悪魔「ふぅん?

お前が俺を撃てるのかぁ?

ヘヘヘ…威勢だけは良いお嬢ちゃんだなぁ。

だが、そういうのも嫌いじゃあ無い。

オラ、早く撃ってみなぁ?

俺は悪魔だ。健気な女の撃つ球(たま)避けるなんざ野暮(やぼ)なマネはしねぇからよぉ。」



64天使「裏切ったって??それの何が悪いの(笑)

ああ。僕は確かに天使だよ?だけどさぁ…。天使は裏切らないって…誰が言った??

言ってないよ。誰も言ってない。

…あのさぁ。何か勘違いしているみたいだけど、天使だろうが何だろうが…結局は利益を求めるの。

アンタには僕に力を貸させるだけの利益をもたらせれなかった。それが全てだよ。」



65春の妖精「皆さん。春が来ました。

ホトトギスはその歌声を春の風と共に美しいハーモニーを奏でてくれる。

菜の花が豊かな春の恵み…そしてささやかな幸福をもたらし。

桜は咲き乱れ、そして散り…長いようで短い時の流れを感じさせてくれることでしょう。

さぁ皆さん!今目覚めましょう!そしてこの春を祝福しましょう!」



66記憶の妖精「記憶って不思議ですよね。何処にしまっているのか…何処にあるのか誰にも分からない。けれど気づけば其処(そこ)にある。

無形(むけい)で克(か)つ有形(ゆけい)なソレの正体は…一体何なのでしょうか??

何もない。そう言ってしまえば…楽なのでしょうね。

ですが、確かに其処には存在するのです。

アラアラ…貴方も失くしてしまったのですね?

では探してみてはいかがです??

貴方の記憶という…本のページをめくって。」


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67「天使なのか、悪魔なのかって?

そんなもの知るか。私は私。

ヒトのする分類なんぞには縛られん。

ん?ふふ。そうだったな。

貴様は天国へ行くのか、地獄へ行くのか。

私についてくると良い。

貴様に相応(ふさわ)しい”あの世”へ連れていってやろう。」



68「悪魔の中でも名高いこの私を呼び出したからには、さぞ良い仕事を用意したのであろうな?

ふふっ。結構結構。それだけの対価(たいか)があれば文句等無い。

せっかく久々に人間界に召還(しょうかん)されたのだ。

気持ちよく仕事をさせてくれよ?

我が主よ」



69天使「まったく、呆(あき)れた人ですね!!

せっかく、天使の加護を受けた人間だっていうのに、することはイタズラばかり。

そんなことじゃ、いつまでたっても良いことは起こりませんよ?」



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