おとぎ話・昔話・神話


17個


おとぎ話や昔話や神話に出てくる登場人物の台詞

1人魚姫「ああ…あの心優しい青年は…どこにいるの…?あの青年と会うことが許される身体になったのに…あの人に会うことは許されないの…?う…足が…痛い…。ああ…神様…神様!貴方は無慈悲な方だわ…。

私の恋は…確かに運命に逆らう恋なのかもしれない。でも…!私にだって…恋をする資格があるはずだわ…!

どうして…貴方は私の恋を呪うの…?この想いは…あの青年に届くことは…無いというの…?」



2白雪姫「呪われた果実はとても甘い。甘い誘惑に誘われ口にすれば、愛する人のキス無しでは目覚める事の出来ない。深い眠りにつくことになる。

あぁ…私の愛する人…私を愛する人。今はその人を待つばかり。

そう。それしか叶わないの。

その時が来るまで、私はこの森で眠り続けるわ。」



3神話(ミノタウロス)「我等が陣地へと近寄ろう人間共よ…。この誇り高き角(つの)に誓って、この山河の上(かみ)へは通さん。

…隠れても無駄だ。この鼻と耳が主らを見落とす事は無い!!

さぁ、現れろ。上(かみ)へと行きたいのであろう。

正々堂々、我へと挑み破れば、道は開かれよう。

……良い心得だ。さぁ、その剣を抜け!!いざ、勝負だ。」



4神話(コカトリス)「我が名はコカトリス。

鶏(にわとり)の頭部、竜の翼、蛇の尾、黄色い羽毛…我を形どるもの全てはこの世の不条理を表す。

……此処もまた、愚かな人類共の手によって滅びたか。

我は自らを好まぬ…。この醜(みにく)き身体を見よ!!

この世界を蝕(むしば)む獰猛(どうもう)な獣…人類よ。

この世界を食い尽くすまで…その信念は変わらぬか!!

……っ…あああ!!……哀れだ…。その言葉に尽きる。

人類よ…主らの刃にこの首を取られるのは御免(ごめん)だ。

我は、自らの石化による死を望む。…さらばだ…また我の様な怪物が生まれる事の無き事を…我は願っている…。」



5「僕は、君を迎えに行くと言った。…かぐや、君が月へ帰ると泣くから僕は止めなかった。

だけどね。僕には君が必要だ。

君が月に居たいと願うなら、僕は月に暮らしてもいい。

……ただ…ただただ君と、息絶えるその時まで隣に居たいんだ!!

"月姫(かぐや)!!!"」



6いばら姫「薔薇は私を支配する。…薔薇は私を眠らせる。……それでもいつの間にか…此処が心地良くなって…。

此処が私の居場所なのだと思わせる。

……愛する人…。それは私の呪いを解く鍵だと…あの時の声は言っていた。だけど……もうそんな人は要らないから…。

ずっと此処で待っていたい。現れることの無い人の影を…。」



7白雪姫「あぁ…誰かが私を憎むのなら、私は死んでみせましょう。

私が死ねば、誰かが幸せになれるなら、この林檎を残さずたべてしまいましょう。

…呪われた林檎は私に言います。

"早く死んでその存在の罪を償え"と。」



8ノアの方舟「神は…私にお命じになりました。

"大きな大きな方舟を造るように"と。

そして、水が絶対に入って来ないようにすること。方舟の中には、お前が愛するものすべてを入れなさいと。

人々はそれを信じはしませんでした。動物達は、来ることは拒みませんでしたが、やはり食物連鎖の餌食となっていきました。

……そして、神様は方舟の扉を固く閉ざし、また私に告げるのです。

"この方舟で、次の世に生きる生命を運ぶのだ。"

…神様?生命は此処には残っていません。皆皆死んで行きました。此処にいるのは私だけです…貴方は何て残酷なお方なのですか?」

※この台詞はノアの方舟をイメージとして作成していますが、あくまで世界観は作者のモノであり、ノアの方舟の物語に沿うモノではありません。



9おとぎ話(浦島太郎)「…あぁ…。竜宮城での時は、たった…たった数週間だったはずなのに…。

此処にはもう母さんも…漁師仲間も…誰も居ないというのか…!!

…っ…もっと、早く帰れば良かった…母さん…御免なさい…。僕は世界一の親不孝(おやふこう)者だ…。

………玉手箱。乙姫様には…出来れば開けて欲しく無いと言われたが…。もう僕が生きている意味は、この箱にしか無いんだ!!乙姫様…御免なさい…!!

うぁあ!!!………??僕は、一体何を?」

※玉手箱の中の煙にかかると、竜宮城と関わってから後の記憶を失うという設定。

※浦島太郎をモチーフとして書かせていただきましたが、あくまで世界観は作者のモノです。

浦島太郎の物語に沿うモノではありません。



10白雪姫の継母(王妃):林檎「鏡よ鏡よ鏡さん…この国で一番美しいのはだぁれ?……そう。鏡はいつも決まって…それは"王妃様"…つまり私だと答えてきた。

しかし真実を映(うつ)す鏡は今……それは"白雪姫"だと…はっきりとその透き通る様な鏡に…私の血も継がぬ娘を映したのだった。

…何故?私の日常に…突然入り込んできた…"邪魔者の娘"。

白雪は私から全てを奪って行った。城の家来は皆…私では無く、白雪を慕った。

……悲しみ…嫉妬…嘆き…怒り…殺意。あらゆる感情が私の心を燃やした。

そして思い立ったの。

この私の想いを"林檎"にのせて、最愛なる白雪姫へ贈ろうっていう、サプライズをね。」



11赤ずきん「狼さん、貴方は陽気で楽しいけれど…私は大好きなお婆さんにパンとワインを届けなければならないの。

ベリー畑や可愛いお花畑も…とてもとても素敵だわ。

…でも…今度また一緒に遊びましょ!

……お婆さーん!こんにちわ!

遅くなってしまってごめんなさい!…お婆さん?…あら。狼さん。貴方も遊びに来たのね?お婆さんは?どこ??」



12メデューサ「…お前に何が解る。

ただの人であるお前に、私達メデューサの辛さ、悲しみが理解できる筈(はず)がない。

髪はうねり…それを形成する無数の毒蛇は…他の種の生物へ唸(うな)りをあげ、威嚇(いかく)する。

瞳は怪しく光り輝き、見た者を石化させる。

知能を象徴(しょうちょう)する賢(かしこ)き人間は、当然の事ながら私達を恐れ、そして退治してしまおうと数万人の兵士を送りつけた。

…それが、新たなる犠牲者を産むだけの哀(あわ)れな過(あやま)ちだとも知らずに。

私達は抗った。銃弾を発砲(はっぽう)してくる兵士に、その眼光を光らせた。

そして、次の朝に報じられたのは"蛇の怪物、人間を食らう"という有りもしないデマだった。

………私は、もう既に失望している。

人と関わる事に疲れたのだ。

いつだってそうだった。人は、人々の幸せが永久に続けばそれでいい。自己中心的な生物なのだ。

……もう、うんざりだ。二度と此処へ足を踏み入れるな。踏み入れば最期、私がお前を食らってやる。」



13悪どい乙姫「あら?ちょっと失礼じゃなくって??

私は、ただ家族や仲間の漁師達の事も考えず、竜宮城でグズグズと遊び腐っている浦島太郎へ、玉手箱を渡しただけよ?

まったく、きちんと"何があっても決して玉手箱を開けてはいけませんよ"と忠告していたにも関わらず、こうも簡単に開けてしまうなんて…やっぱりろくな人間では無かったのよ。

それなのに、私が悪どいってぇ?冗談じゃないわよ。

愚図(ぐす)で自分勝手で傲慢(ごうまん)な人間が悪いのよ!」



14白雪への冒涜「嗚呼 白雪姫?

貴女は馬鹿な女だ。

あまーい果実にまんまと騙されて

今日もその眠りを絶やさない。

ほら、自分の欲するままに

禁断の果実に口づけしろよ。」



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15シンデレラ「誰かの手を差しのべられるのを待ち続けて早20年…お城からの招待状も私には来ない。日々御姉様達の僕(しもべ)の様に働く毎日。

私はこのまま果てて行くのか…それとも待ち続けていれば誰かがこの絶望の縁から救ってくれるのか…。

………ううん。もはやそんな事は私にとってはどうでも良い事なのかもしれない。

"王子様"その存在は私にとって一体何なのか。

結果?それとも要因?

心を置いて朽ちていく私の身体…もう愛してくれる王子様等(など)現れない。そう感じる私の脳裏が憎い。

ねぇ?ねぇ?ねぇ?私の王子様??貴方は私を見つけてくれますよね?

その手で…私の身体を抱いて…愛してくれますよね??」



16アリス「時の流れは不思議なモノ。

白兎の背中を追って不思議の国に迷い混んでしまった私は数十年の時をそこで過ごした。

身は歳をとり、ついにはお母さんの歳をも越えてしまった今…やっと此処から帰る術を手にいれたと思ったら…まるで私がいなくなって止まってしまっていたかのように…あの時7歳の私が迎えるはずだった午後のティータイムがまさに今始まる所だった。

私は驚愕したが、すぐに受け入れそして納得した。

そして今はただ自分が消えたその世界を受け入れるしか出来ないのだ」



17西遊記 悟空「俺は猿だからよー。

難しい事はよく分かんねぇ。

お前は争いが苦手だって言ってたけどさ戦う以外に俺は解決策を知らねぇんだ。許してくれ。

三蔵(さんぞう)さん…こんな俺だけど…こんな…俺だけどさぁ!自分の大切なモノくらい、守らせてくれや。」



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