19個
1「あら(あれ)?どうしたのかしら(どうしたの)。何か恐ろしい物でも目の当たりにした様な顔。…フフッ。
最近の人間は、失礼な事を言うのね(言うんだね)。
私(僕)は怪物ではないわ(ないよ)。
ただの名も無き魔女よ(魔法使いさ)。」
2化け猫との別れ「…まったく、お前はいつまで生きている気だい?
ただの愛らしい黒猫を拾ったつもりが、まさか化け猫だったとは、私も不覚だったよ……。
ん?いいや、後悔はしていないよ。
お前が居てくれて、私は幸せだった。
……だから嫌なんだよ…お前1人残して逝っちまうなんてさ……。
不老不死の魔法があれば良いのにと…こんなに思った事はない。」
3「時を越えたい…ね。
貴女、簡単に言うけど、時を越える事はそんなに簡単にできる事じゃないのよ。
時空の掟(おきて)を犯す事になるのだから。それなりの代償と、そして犠牲を払う必要がある。
そして、過去は絶対に変えられない。歴史を重んじる観点から、過去を変える事は許されていないから。
…そんなに、気を落とす事は無いわ。
貴女の探している人なら、黄泉の国で幸せに暮らしている。
貴女が次期に死を迎えた時、また再び会うことが出来る。
だから、今はただひたすらに生を燃やして生きる事。
それとも、今すぐに死にたいと言うのなら、私が貴女を殺してあげてもいいけれど…。
それだと、貴女の尋ね人は…悲しむんじゃない?」
4「あら…愛に愛された男なんて…そうそう巡り会えるモノじゃあ無いわ?大切になさい?
ンフ🖤だって…愛は女を愛するモノ。
それでも、たまにいい男を見つけては…愛の対象にしてしまうの。
……貴方、良かったわね?
愛の鎖は滅多な事では取れはしない。
愛に愛されれば、そこらの妖怪じゃ手出し出来はしない。
絶対の御守りって事ね。
ン?鎖をほどいてって?
嫌よ。だって私…面倒事って嫌いだもの。」
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5可愛い系「んー…うるさいなぁ。私だってねぇ!魔法の1つや2つくらい使えるもの!
馬鹿にしないでよね!
え?何かやってみろ?し、しょうがないなぁ。
チチンプイプイ!本よ浮け!!
………浮けぇ!……お、おかしいなぁ…浮け!浮けぃ!!(本が顔に飛んでくる)ゲフッ…。
ち、ちがう!!こんなはずじゃ無かったんだもん!!」
6セクシー系:色欲の魔女「あら…この私に意見するだなんて…貴方、なかなか肝(きも)が座ってるのね。
ねぇ、世間で私がなんて呼ばれているか知ってる??
私は色欲の魔女…。最低最悪…色欲を司(つかさど)る大いなる魔女とはこの私の事よ?
今まで何億の魔女祓い達が私を祓おうと近づいて来たけど…。
無理に決まっているじゃない?
だって、男は愚か女ですら私の魔法には逆らえない。色欲に抗える生物など存在しないのだから!!ッフフ。
貴方も例外じゃあ無いのよ?どうせ私を狙って此処へ来たんでしょ?
でも…そうね。貴方は可愛い顔をしているから…ゆっくり可愛がってあげなくちゃ。
ねぇ?強がっちゃって。貴方もそうなる事を望んでるんでしょ?隠さなくたって良いの。
私が貴方の全部を受け止めてあげる。
フフッフフフッ。」
7魔女(ダーク)「ッフフフ(笑)私…貴方みたいに生意気な子…大好きよ?
だってぇ…私にただただ忠実なだけのお人形なんて、つまらないじゃない。
そんなのより、貴方みたいに虐めがいのある子の方が楽しいし。私も退屈しないもの。
ほら、もっと遊びましょうよ。もっと貴方を見せてちょうだい?」
受け取った招待状には…いくら魔女の私だって応えない訳にはいかないわ。
だからお応えしたのよ?
アラアラ…どうしたのぉ?泣きべそかいちゃって…。
そんなにも私の魅力に惹かれてしまったのかしら??
それとも…私という女の恐ろしさを…今噛み締めているのかしら??
ンフフ…ごめんね??本当は若い子をこんな風にはしたく無かったのだけど…何せ私に口答えしてくるものだから…少しムカついてしまって。それじゃあね。永遠に安らかに眠りなさい。」
9氷の魔女「花は美しい。花は可憐(かれん)で、繊細で、そして儚(はかな)い。
やっとの思いで咲かせた大輪でさえ、枯れて散るその時は アッという間に来てしまう。
私はそんな花達を、こうして永遠に可憐なまま保存しておくのが趣味でね。集めた花達を、毎日こうして眺めてる。
ここに在(あ)る花達は、永遠に可憐だ。
だがその代わりに、ここに在る花には一輪たりとも生きている花は無い。
分かるか?生命に永遠等無い。
儚いからこそ、死が訪れるからこそ生きているその時は他の何よりも可憐でいられるのだ。」
10「魔法も万能では無い。
この世の理(ことわり)に手をつけるのだ。
代償は少なからず受けなくてはならない。
私は魔法を使いすぎた。だがコレで良かったのかもしれない。
皆が魔法に頼ってきている事が分かっていた。それを断ち切らなくてはと思っていた。
だから、私が消える事で魔法世界に終止符を打てるのなら、これはこれで有りだと私は思う。
泣くな。私は魔女(魔法使い)だぞ?
お前もまた…私に依存しすぎた様だな…それでは、私の最後の力を使い、お前の私に関する記憶を消そう。
………大丈夫。終わればそこには変わらぬ世界があるだけだ。
………さよなら。………私もまた、お前に依存していたのかも しれないな。」
11「はぁ、もはや…魔法も絶対勢力では無いからな。
人間の科学や武力がそれに勝れば、自(おの)ずと敗北はやってくる。
私も、まだまだという事だ。
人外(じんがい)であり、しかしまだ人としての己を捨てきれていない。
こうして…死を目前に感じると尚更…私にも人間味というものが出てきてしまう。
ああ、そう。死にたくないとすら感じるのだよ。
まぁ良い。無駄話等、貴殿には必要無かろう?
さぁ、この無残にもひれ伏している魔女の首を…その刃で討ち取ると良い。
人の英雄として、その名は永遠に…語り継がれる事だろう。」
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