使い魔


7個


1「なぁ、ご主人。僕は、君が笑っていてくれさえすれば、それでいいんだ。

だからさ、どうか笑っていて欲しい。

…僕が、必ずご主人を守るから。」


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2「おやおや?何をジロジロと見ておるのだ??

フフン♪さては貴様、私の露出された艶やかな肌に見とれておったな??

全く。我が主(あるじ)ながら分かりやすい奴じゃの♪

仕方ないから今回だけは大目にみてやろう。次見とれていたら…覚えておれよ??」



3剣「ああ、確かに私は主(あるじ)、貴方に使われた。

だが私は、あくまでも剣(つるぎ)。

貴方に寄り添う事はできない。

貴方がどんなに辛かろうが…どんなに苦しかろうが…私は癒す術(すべ)を知らない。

………もう、正直辛いのだ。

貴方に何もしてやれない自分が、憎(にく)くて仕方がないのだ。

……私を使って…よかったか?

斬(き)る事しか能(のう)がない私を使って…本当によかったか…??

……はぁ……。こういう時にでも貴方は笑うのだな。

私は、貴方の様にはなれないよ。」



4使い魔「…主(あるじ)。

…どうして泣いているのです?

…どうして、悔やんでいるのです?

…貴女が涙を流しているなんて、珍しい。

私でよければ、話くらいはお聞きしますよ。

…主。私は貴女の笑顔が好きです。いつでも笑顔で…"頑張れ"って肩を叩いてくれる貴女が好きです。

……どうか今日も、あの言葉を聞かせてください。」



5使い魔「認めない。貴様が主だと…?ふざけるな。

我が主は○○一人だけ。貴様の様な小娘など、主でも何でも無い。

我は番人だぞ。我が主が創造した宝物(ほうもつ)を守っている。

主等と戯れ言を吐く貴様の様な小娘…葬ってみせよう!!

……死んだ…??○○がか??

嘘だ。我が主は死なない。…死んでいてたまるか…。

…!!煩い!!それ以上主を愚弄(ぐろう)するな!!

ハァハァハァ………ッククハハハハハハ!!

それほどまでに言うのであれば、我と戦ってみろ。誠に、貴様が我が主に相応しいのであれば、この我を倒してみろ!!!

我が主は…○○一人。我が自らの手で…それを証明してみせよう。」



6「お前は本当に認められるのか!

こんな小娘が新しい主!?ふざけるな…!!

何百年、何千年経とうが、我が主は あの人だけだ!!

…お前は変わってしまった。

俺達の本当の主の事を忘れてしまったのか!

………なら何故!主を愚弄(ぐろう)するような事をするんだ!

……黙れ…黙れ!!お前等…同士ではない。俺1人でも…主の名誉は守って見せる。」



7「ウチね?大切に思うとるんよ。

ご主人は、ウチのことタダの使い魔くらいにしか…思ってないかもしれんけど。

それでもウチ、あの人を守りたいから。あの人がお爺さんになるまで生かすんだって決めたから。

だから意地でも、この身体と想いを張って、守るんだ!」


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