執事、メイド


31個


1「姫様…大丈夫です。気にする事はない。お父上様とお母上様が亡くなられたのは、紛れもなく事故。姫様のせいじゃありません。」


2「…何が分かるっていうんですか?

あなたには、一生分かりっこないです。

ご主人様を失った私の気持ちなど、貴方には到底理解出来るはずがない!

悲しい?そんなんじゃありません。

虚しい…寂しい!

とても孤独で、心にぽっかりと穴が空いている様な…

僕が埋める…?

ふざけないで下さい!!

ご主人様の代わりなんて、どこにも存在しません!」



3「はぁ…お嬢様?そんなところで寝ていると風邪を引きますよ?…まったく。…お疲れ様です。(小声)」



4「お嬢様はいつも御綺麗ですよ?だから、自信を持ってください。」



5「ご主人様…遊ばれるのは結構ですが、少し遊び方というものを考えてください。

ご主人様に何かあっては、心配ですから。」



6「ご主人様?そろそろ起きる時間でございますよ?

もう、奥様も食卓でお待ちですから。早く起きてください。」



7「お嬢様。あまり我が儘を言っておられると、お父上に叱(しか)られますよ?まったく…お嬢様は本当に手のかかるお方だ。私はお嬢様のそういう無邪気なところも、好きですよ。」



8「ご主人様!申し訳ありません!ご主人様が大切にしていた壷(つぼ)…。割ってしまいました!!申し訳ありません!!」



9「お帰りなさいませ。ご主人様。お食事の準備は整っておりますので、お着替えをなされて食卓におこし下さいませ。」



10「お帰りなさいませ。お嬢様。お疲れの様ですね。そうだと思って、ハーブティーをご用意致しましたゆえ、お部屋にお持ち致します。」


----✂︎----2018年----✂︎----


11「坊っちゃま…。もう。何をなされているのですか?

あんまりイタズラが過ぎると、私だっていつまでもニコニコしている訳にはいかないのですよ?

いい加減、お勉強もなされてください?お願いですから。」



12メイド「ご主人様…逃げてください。私など、どうだっていい。貴女が生きていて下されば…それは私にとって本望(ほんもう)です。貴女の為に、生きる事が出来たのだから…!!

何を言ってるんですか…。私は、私の為にご主人に泣いてもらえるだけで十分幸せ者です…。グフッ…早く…逃げて…。

ああ、神よ…我が主(あるじ)に…幸運を…。」



13「貴女に笑っていて頂けるのなら、私は幸せです。…貴女に側にいるようにと命じられれば、側にいます。…貴女に死ねと命じられれば、死にます。

貴女に仕(つか)えると誓ったあの日から、私は貴女の為に生き、そして死ぬと決めているのです。

私のこの運命は、貴女のモノです。

…だから、そんなに悲しい顔をしないで下さい。」



14メイド「あら、子猫ちゃん?…フフッもう。駄目なのよ?

ここの奥様は、大の猫嫌いなの。

見つかりでもしたら、ひっぱたかれるかも?

フフッ。可愛い。ほら、お家にお帰り?元気でね。」



15執事「貴女が欲するなら、私は何だって手に入れて見せましょう。

貴女の為ならば、私は何事も成し遂げて見せましょう。

…お嬢様。私は貴女様だけに仕(つか)える執事でございます。

あの様な不束者(ふつつかもの)の、何がよろしいのですか?

何故…あの様な……。お嬢様……。

私の、何処が気に入らないのですか。…答えてください。私は、お嬢様のことが…!っ…すみません。…私、なんか変ですね。」



16執事「おや、姫様。雨降るこの夜に…こんな所へおいでとは。

濡れてしまいますよ。

……そうですね。今宵は満月だったというのに…お目にかかれず残念ですね。

…泣いて…いるのですか?

……ただの雨ですか。…承知致しました。……姫様。私は貴方を愛しく思います。

……いいえ。何にも言っていませんよ。ただの雨音でしょう。

……さ、もうお部屋へお戻り下さい。風邪を召されては大変ですので。」



17メイド「所詮、私は仕(つか)える身ですから。

坊っちゃまの身近にいて、お世話をする。遊んだり、笑ったり。それも…所詮、お仕事なんですよ。

…坊っちゃま?坊っちゃまには、婚約者がいます。

その婚約者様に、不要だと…そう言われてしまった以上、私の解任は免(まぬが)れないんですよ。

…そろそろ行かなくては。

坊っちゃま…今まで、ありがとうございました。

…一人の女として、私は、坊っちゃまの事を……好きになっていたのかもしれません。」



18猫メイド「おかえりにゃさいませぇ~ご主人さみゃ~!ブヘッ………いったたぁ…エヘヘ~…転んじゃいましたにゃ~…。

にゃ、にゃにゃぁ!?////ご、ご主人さみゃ!?だ、抱っこにゃんて…恥ずかしいですにゃ~…///

○○にゃんは、メイドですにゃんからぁ…お仕事しにゃきゃいけにゃいのですっ!

にゃっ??ご主さみゃを癒すのがぁ、○○にゃんのお仕事…にゃのですかぁ??///

むぅ…仕方にゃいですねぇ…////

○○にゃんのご奉仕…ちゃーんと受けてくださいにゃ?///」


----✂︎----2019年----✂︎----



19メイドさんのお屋敷警備「ほぉーら、ポチ?

コソ泥(どろ)さんの足音は聞こえる?

フフフッ…良い子ね?じゃあ行くわよ。

大切な宝物は…絶対に盗ませない。例えコソ泥さんが命を落とそうと…そんな事はこの際どうでも良い。

ご主人様の大切な宝物。

何をしてでもお守りしてみせるわ。ねぇ?ポチ。」



20「ご主人様!私はこれでも、ちゃんとした訓練を受けてきました!

弱くなんかありませんっ。

ご主人様を守る為なら、何だって…ええ。何だって致します!!」 



21執事「…お嬢様?僕の言う事を、少しはお聞きになってくださいよ。

気に食わないって……。

分かりました。さては朝食のパンケーキの事でお怒りになっているのですね?

全く…お嬢様はまだまだお子ちゃまなんですから。

良いですか?僕は貴女の為にですね……!

……また聞いてない。

……まぁ、そんな貴女が僕は好きなんですけど。」



22芸術家のメイド「あっ…ご主人様!?またこんな所で寝てっ…!……はぁ…よく眠られていますね…。

仕方ない…毛布、かけておきますね。

今度からは、机(デスク)で眠ってしまってはいけませんよ??

全く…熱中すると寝るのも忘れて作品造りに専念するんだから…困った人です。」



-----✂︎----2020----✂︎-----

✄------------2021------------✄

23「おかえりなさいませ。ご主人様

っ!?………ご主人様!お帰りになられて早々、どちらをジロジロと見られているのですかっ!!

…全く、本当に貴方という方は油断も隙もあったもんじゃない!!

良いですか?私は貴方のお世話役です、色事のお相手は致しかねます!

分かったら早くお入りになってください。そんなところでいつまでもおられるとお風邪を召されますよ?」



24「私を、単なるメイドと侮(あなど)っていただいては困ります。

私はこの屋敷の護衛と戦闘の為に雇(やと)われた戦闘用メイド。

普段は家事をさせていただいておりますが、いざという時にはしっかりと戦わせていただきます。

貴方は、本当にただのお客様なのでしょうか?それとも……私の戦闘対象なのでしょうか?」



25新人への言葉「ん?ああ、今日からの新人くんか。

おはよう。

何か緊張しているようだが…。大丈夫。

私は貴方の能力をかっている。

だから採用したのです。

貴方はきっと、メイドとして、立派にやり遂げることが出来ますよ。」



26つれない毒舌メイドちゃん「全く、旦那様は本当にド変態ですね。

嫌ですよ。そんなミニスカ誰がはくものですか。

メイドは欲求をぶつけていい対象じゃありません。

私のお仕事は家事のみ。

それ以外の面倒なんて、知ったことじゃありません。

ましてや、ド変態オジサンの相手なんてまっぴらです。

ほら、旦那様?

私はお掃除という業務中ですゆえ、とっとと失せていただけます?」



27「な、何をしているんですか!!

ご主人様!それはセクハラにあたります。何度控(ひか)えてくださいとお伝えすれば理解されるのですか。

…まったく、本当に馬鹿と天才は紙一重とは、出来た言葉ですね。

…!褒めて無いですよ。」



28朝のコーヒー「おはようございます。今朝の目覚めはいかがですか?

ご主人様?今朝はどうも目覚めが悪いようですね。

…お砂糖3つにミルクを少々。

元気の出ない日くらいは、お好みのチョイスで、コーヒーでも召し上がってください。

お味はどうですか?」



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29ご褒美のチュ「コラっ!ご主人様?お掃除中でございますよ?
いつも言っていますが、メイドはお触り禁止でございますよっ!
んもうっ!ご主人様!お仕事はちゃんと済ませたのですか?
…珍しい、ちゃんと済ませるだなんて、ご主人様はお偉いですね。
それでは、ご褒美ですよ?チュッ
はいっ!終わりです!私はまだお仕事がありますので!」


30猫メイド(爪研ぎ)「にゃっ!?ご主人様ぁ、ごめんにゃさい…。ついつい、大切な壁で爪(つめ)を研いでしみゃいましたぁ…。
にゃにゃ、罰ですかにゃ!?
うっ………ご主人さみゃ…!あっ…にゃぅ…耳、みみぃ、○○にゃん…そこは弱いんですにゃぁ!」


31猫メイド「ご主人さみゃは変態ですにゃ!!
○○にゃんは、もうお触り禁止にさせていただきますにゃ!!
んっ…んんん!んにゃぅ…///
そこは、気持ちいいですにゃあ…///
へっ?お触り禁止だからしにゃい……?そんなの駄目ですにゃあ!!前言撤回!お触りはあり寄りのありですにゃ!!」