お嬢様、お坊っちゃま


15個


1「お兄様?そんなに息詰まってばかりだと、正しい考えも浮かばないというものですよ?少しお茶でも飲んで行きませんか?きっと、何か良い案が浮かびますよ(^^)」



----✂︎----2018年----✂︎----



2アネモネの花畑で。「うわぁあ!!何すんのよぉ!?…まったく…人が寝そべっている上に寝そべってくるだなんて…どういう神経したらそうなるのよ……。花に埋もれて見えなかった??…あら…そう。

…ていうか、此処は私の花畑なんだけど?……ま、良いわ。今回だけは、許してあげる。

…この花?あなた、何も知らないのね。…アネモネっていうのよ。待ち人がいたの。でも、もう待つのを辞めてしまったの。その人を見捨てたんじゃないの。…どんなに待っても、人が帰らないことって、あるのよ。

大丈夫。此処に、また人が来てくれただけでも…それだけでも満足よ。

…もうじき日が落ちるわ。もう帰るんでしょ?

…また来なさい。今度は、貴方を信じて待ってるから。」



3ツンデレお嬢様「…何見てますの?…人の事をジロジロと…貴方は本当に変人ですね。 

…ほら、早くこの荷物を持ってちょうだい。

クライアントであるこの私に荷物を持たせてるようじゃ、私の執事は勤まらなくってよ。」



4お嬢様「ねぇ~。貴方も来てみなさいよ~。すごく良い風だと思わない?

(クンクン)あーー…はむっ!うんっ!空気も美味しいしっ!

たまには、こうやって山へ来てみるのも、楽しいモノね。

ん?ぷふっ…(笑)何その顔(笑)泥だらけじゃないの。

……もう、仕方無いんだから。

ほら。拭いてあげるから、じっとしてなさい?」




5世間しらずのお嬢様がボディーガードに物申す「なんで…なんで一人で、そんなに無茶ばかりするの?…馬鹿みたい。誰かに甘えたら良いのに…それで済むのに!

危ない事ばかりして…死のうとして…。貴方の事が分からないわ!!」



6汚れを知ってしまったお嬢様「あら、知らなかった?

汚れを知らないお嬢様が…例えば汚れを知ってしまったなら…。

元々汚れていた汚物よりも…もっともっと恐ろしい存在になるってことを。

知らないなら教えてあげる。

私はね?騙される事を良しとしない。汚物の存在する事を良しとしない。

放っておけば周囲の花すら枯(か)らしてしまう花なんか…散ってしまえば良いのよ。」



----✂︎----2019年----✂︎----


7無くしもの「お、お兄様ぁ…。

お兄様に頂いた大切なペンダント…

私…無くしてしまいました……。

せっかくお兄様が下さったのに…。

お兄様…ごめんなさいっ…。」



89お嬢様「あら。ウフフッ"貴女は薔薇よりも美しい"なんて。貴方はお上手ですね。

近頃の殿方というのは、その様にお上手な方ばかりなのですか?

薔薇よりも…なんて…フフフ。なんだか照れちゃいます。

あの…○○様?私はこれまで…"父の娘"としての人生を歩んできました。ですが、私は私を…一人の女として扱っていただきたいのです。

……こういうの、我が儘なんですかね??」



10ゲーム:シャドウバース(エンシェントエルフ)「森と命の巡りを見守るのが我々古きエルフの役目。若き人の子よ。貴方も巡りの1つならば、私の力をお貸ししましょう。

悲しき定め…この森も滅びる時が来るというのなら、その死を看(み)とるのも、私の役目でしょう。

大丈夫……如何なる時も、頭(こうべ)を垂(た)らしてはなりません。上を見上げ、未来を見つめるのです。背(そむ)けてしまっては、なにも見えませんから。」



11魔女ダーク「ッフフフ(笑)私…貴方みたいに生意気な子…大好きよ?

だってぇ…私にただただ忠実なだけのお人形なんて、つまらないじゃない。

そんなのより、貴方みたいに虐めがいのある子の方が楽しいし。私も退屈しないもの。

ほら、もっと遊びましょうよ。もっと貴方を見せてちょうだい?」



12「駄目よ。貴方にはあげない。この花はね?この都に唯一残った、大切な植物なの。

花はとても綺麗だわ。

人間にはもう、この美しい生命体を造り出す事は出来ない。

ただ枯れ果てていく植物達を、私達は見つめる事しか出来ないのよ。

お金や情なんかで、この星の宝物を渡す訳にはいかないの。」



13主人公に夢中なお嬢様「はぁ、貴方って本当に使えないわね。良い?私は○○様をお助けするのに今忙しいの。

お茶を飲んでいる暇も、つまらないパーティーなんかに出席する暇も無いのよ。

そんなに行きたければ貴方一人で行ってきなさい?

あ~!待ってぇ!○○様ぁ~!」



14婚約が決まったお嬢様「ちょっと?屋敷にまで忍び込んで…どういうつもり??

……はぁ、仕方ないでしょ?私はこの家の一人娘なんだから。

婚約者が勝手に決められるって事くらい、小さい頃から知っているわ。

何よ。私が婚約する事がそんなに不満??

あのね、私はこの家に生まれた以上、自由は認められないの。

それでも今まで、好き勝手やってきたわ。

だからもう良いのよ。

そろそろ枠に収まって…静かに過ごす時期って事。

だからもう…迎えに来ないで?

もう私…森や川には、行く気無いからさ。」



15危険だと分かってる「私は、羨ましかったんです。

外の世界で自由に走り回る貴方達のことが、羨ましくて仕方が無かったんです!

でも、ただそれだけ。

外に出てみて、気づいたんです。

カゴの中が…屋敷の中が…どれ程安全だったかって……。

だからほら…もう、迷惑ですから。

此処には来ないでください。さよなら。」



-----✂︎----2020----✂︎-----


✄------------2021------------✄


✄- - - - - - 2022 - - - - - ✄