森の住人


50個


1「今日もこの森は、のどかで平穏(へいおん)ね。さて、今日も妖精さん達とお散歩でもしようかしら。」


2「よーしっ!仕事しますか!この森と動物達を守るのが私、○○の役目だからね!今日も森を脅かす魔物から!この森を守ってみせる!!」 



3「ん?あら。こんな所にお客様なんて珍しい。

何の用かね?そうかいそうかい。迷い混んでしまったんだね。まぁ折角(せっかく)来たんだ。茶でも飲んでゆっくりしていきなされ。」



4「僕は…此処(ここ)から出る気はないよ。…もう、戦いたく無いんだ…。…ふざけないでくれ!国はいつもそうだ。国は僕達を見捨てたくせに…戦争を始める時に限って僕達を利用するんだ…!!

もう…此処に住む仲間が死んでいく様を見たくないんだ。

帰ってくれ。」  



5「あ~ああ~!(ターザンのイメージ)よっと!あれ?珍しい!人間じゃん!へぇ~クンクン…。へぇ~!気に入った!
お前、ここに住まないか!?」


6「あれ?そんな大荷物抱えてどこに行くんだよ?
え、?街に出る?
馬鹿じゃないの!?なんで、なんでさ!ここにいろよ。なぁ!駄目!ここは通さない!行かせないよ!お前はずっとこの森にいる!街になんて行かせるもんか!」


7「どれだけ良い奴かは、森の木に聞けば分かるさ。
ほら!こんなに喜んでる!
お前は、良い奴だ。」


8「なんで、なんで動物達にこんな酷いこと…!出ていって…出ていってよ!!
もう、この森に立ち入るな!」


9「ねぇねぇ?この森はどうだい?僕はさ、生まれてこの方この森から出た事がないからさ。
やっぱり、外にも森はあるのかい?見てみたいなぁ。どんな所か。」


10「んー?冷蔵庫(カタコト推奨)?なんだぁ?それは。食べ物を冷たくするもの?へぇ。最近だとそんな魔法みたいなことができるのか!街の人はやっぱ考える事が違うや!
ん?ここに?無いよ?」


11「キャッ…こ、来ないで!…は、離して!…?貴方、…良い人?いじめない…?
……私…○○(自分の名前)。貴方は?そっか。
…ここで一人でいるの。
独りぼっちなの。…寂しいの。
…お友達に、なってくれる?」


----✂︎----2018年----✂︎----

12「あああ!!なんて事するんだ…!森が…皆燃えていく…。

なんで…なんでこんな事するんだよ!!」



13「ねぇ。森って素晴らしいと思わないか?

朝は小鳥達の声に目覚め、昼間はユニコーン達とおいかけっこ。夜になったらフクロウ達の歌声を耳にしながら眠るんだ。

そして…今は君も居てくれる。

僕は、この森が大好きだ。」



14「街の奴は…信用ならねぇ。お前もだ…!

俺の住んでたあの森も…俺の友達も……母さんも…。街の奴に、俺は全部奪われた!!

なのに、まだ足りないのかよ…。今度は俺の妹まで奪おうってのか…!

もう…俺達に構わないでくれよ…。」



15「その薔薇(バラ)はね、僕の母さんが大切に育てていたんだ。

僕も、この花が大好きで、母さんが死んだ後もこうして育ててる。

綺麗だろ?君も、きっと気に入るよ。」



16「お前達!!此処で何をしている。………此処で何をしていると聞いているんだ!!

此処は山犬の縄張りだ…。此処で獲物を…ましてや人間を狩るなど許さん。 シッ…お前達も待て。…コイツは私の獲物だ。

……聞こえないのか!!これは私の獲物だ!!

…何故来た。森はお前の入る場所ではない。帰れ。

私は人じゃない。山犬だ。

うるさい!…人は、私の母さんの目を奪った!!残酷な種族だ!!

私は、母さん……大山犬の娘(息子)だ!分かったら去れ!二度と此処へはくるな!」



17森の主「母なる大地よ…。哀れな人間達は、遂にこの森をも焼きはらおうと言うのです。

大地よ…どうか、我らが森がを、お守り下さい。」



18「…行っちまうのか?……もうこの森を出ていくのか。

……水臭いじゃないかっ!一言くらい…行ってくれてもっ………。

……そうか、アタイ(オレ)が泣いちまったら、帰れるモンも、帰れないか。

……帰れ帰れ!!早く行っちまえ!どうせ、村の連中とは反(そ)りが合わねぇ!此処にお前がいても、息が詰まってしょうがねぇ。……行けよ…。早く行っちまえよ!!

……ゴメン…。ゴメンッ!

本当は、泣きたく無いのに…なんか勝手に…。グスッ…う…うう…。

………早く…帰れ…。お前が生きるべき世界は、あっちだ…。」



19エルフ「なぜだ。なぜ先に逝くのだ。…いつも隣にいると言っていたのに…少し目を離せばこれか…?なぁ、聞いているのか。答えろ。…答えろよ!!……口すらきけなくなったのか??

…どうせ、……どうせ同じ時間を生きる事が出来ないのなら、初めからお前に出会わなければ良かった…。なぜこの森に来た?なぜここに留(とど)まった?

お前が此処に居たことで、何があった。

…ただ、ただただ私が、お前の居なくなったこの空間を…この時間を…!恨むだけじゃないか!!」



20「ほんげぇ。…お姉ちゃん、何処からヒョッコリ出てきただぁ?

ヘヘッびっくりこいたべぇ!

急に現れるもんだから、危うく槍(やり)でも撃つとこだったぞ。

まぁ、悪い人じゃあ無さそうだし、なんか食べてくべ?な!」



21森の小屋:独りぼっちの私と。「狼さん…貴方は、独りぼっちの私を、迎えに来てくれました。

独りで、本棚の本を読むばかりのモノクロな毎日に、色を塗ってくれました。

……そりゃあ、小鳥達は近寄らなくなったし、本棚の本も、狼さんの爪で傷ついてボロボロになってしまった。でも…それでも貴方が居てくれたら、私はそれでよかった。

……だから、狼さん?もうこの近くに餌が無いのなら、私を食べて下さい。

…そして、何処かまた遠くの、餌が沢山ある場所へ行って下さい。

…私、知ってましたよ。スープやパンよりも、狼さんはやっぱり、動物の生肉が好きなんだってことを。

……狼さん。……私の世界に入ってきてくれてありがとう。さよなら。」



22「ふぅん。こんなモノが欲しいだなんて、やっぱり街の人達は変わってるわね。

こんなモノだったらいくらでも拾って言って良いわ。

…でも、森の木や動物達には指一本触れない事。良いわね。」



23「おーい…おーーい。

黒い妖精さん。…大丈夫。私は貴方を傷つけない。

絶対。絶対傷つけない。だから、こっちにおいで。

怖がらないで??

よしよし、良い子だね。怖かったでしょ?

だけど、これからは、貴方も他の妖精達と一緒。私の家族だから。家族は絶対守る!だから安心して?」



24エルフ「大丈夫。お前がどんなに年老いても、お前がどんな姿になっても、今日も私は、お前と手を繋いで歩く。

恥ずかしい事などない。

辛い事などない。

だって、お前という愛する人間と、共に歩む時間ほど幸せな時間は無いのだから。」



25革命「…貴方は何も分かってない。…何も。

何も分からないからこの革命に抗える。

…人は栄えた。栄えすぎた。

森を焼き、地を削り、海を埋めたてた。

人外(じんがい)の生物達を見よ!!

住処(すみか)を奪われ、命を奪われ…中には種の滅亡を選んだ種族も存在する。

…人々よ!!よく聞け。人が生きて行くことが出来れば良いか。

人のみが住み心地の良い世界で良いのか!!

…"違う。そんな事は間違いだ"と人々は言うだろう。

しかし、その言葉の甲斐(かい)もなく、今日もまた生命は滅ぶ。

私は一人でも戦おう。この惑星を、全ての生物が誠の意味で生きる事の出来る様に。」



26王国騎士への恋「騎士様…ねぇ…騎士様。

ヴァイオリンのこの音が聴こえますか?

貴方様にもう一目だけお逢いしたくて、私は今日もこの森で、貴方様が好きだと言ってくださったこのヴァイオリンを弾き続けます。

騎士様…だからもう一度だけ…私に貴方の笑顔を見せてください…!」



27「私は…間違ってなんかいません。

森の動物達も…木々達だって!私の救済を心待にしているはずです!!……なんで?なんでそんな事言うんですか。

…理解できません。

あぁ、森の神様…!!

お願いです。私の願いを…救済を!!どうか叶えてください!!

………?………どうして。

どうしてですか!!

どうして…貴方は私の邪魔をするんですかぁ!?

………無駄…?……貴方は何も分かっていない。何も。

…今に、後悔することになります。私の救済に抗った事を…。」



28「…お前は、本当に能天気な奴だな。まぁいいか…そういう所、嫌いじゃないし。

…さてさて…そろそろ片付けねぇとなぁ。

腐っちまった森の主は…森の人間が葬(ほうむ)ってやんねぇと。

お前は下がってな?ここからは、森の住人として生まれ育った俺のお役目だ。

外野は黙って安全なとこで自分の身でも守っとけってんだよ。

……ほら、来るぞ。さっさと行け。

…お前と出会った時、俺は誓ったんだよ。何があってもお前を元の世界に戻してやるんだってな。

ちゃーんと生きて帰れよな。馬鹿野郎」



29「愚かな人間らよのぅ。

地を削り、海を埋め立て、己等の欲のままにこの星を犯していったくせに…星が自らを守ろうと身をよじれば、慌てふためき、今更再生させようとするのか。

星に触れるなと言う訳ではない。

我らとて生物。生きるためには時として、水を濁す事も 必要なのじゃ。

だが、この世の、星の声を聞け。

そして想うのじゃ。いかなる状況においてもやはりこの星は我らが生きる場所なのだから。」



30盲目少女「小鳥達の囀(さえ)ずりは、私の目覚まし。

森を駆ける子供達の笑い声は、私のランチの合図。

そして、フクロウさんの少しお惚(とぼ)けな鳴き声は、私の子守唄。

…森は目の光を失った私に優しく時の流れを教えてくれる。

そして、何も聞こえなくなった時…多分私は死んでしまったんでしょう。」



----✂︎----2019年----✂︎----


31「おやおやぁ??

こんな所に人間…めっずらしぃねぇ♪

まぁまぁそんな警戒しなさんな。

捕って食いはしないよっ。

まぁとりあえず?

一仕事引き受けてくれない?悪いようにはしないからさ!」



32森のお人形作り「私はね?貴方に救われたんです。

ねぇ…○○。貴方が私を見つけてくれて、私の作るお人形を…可愛いねって言ってくれて…。

それから私のお人形とただお喋りするだけの日々は終わったんです。

貴方がいてくれたから…お人形作りを今でも続けていられるし、

貴方がいてくれたから…泣く事も無くなった。

そして、貴方は今も此処にいてくれる。

でも……ねぇ?○○。

今は貴方と、お喋り出来ない…。

一人じゃない……一人じゃないのに…分かってるのに…。

これじゃあまるで…一人ぼっちみたい……。

泣かないようにって…上を向いてきたけど…でも…今だけ…今だけは…泣いてもいいかなぁ…??」



33半獣「確かに私は半獣ですからね。

色々と苦労もあるんですよ。

けどね、此処の人達は決して私を除け者にしたりしない。そういう自信があるから他の人に何を言われたって私、涙を流したりしないんです。

可笑しいでしょうか??

でも…私は私なりに私の居場所を、ちゃんと守りたいですから。

作ってくれたあのコの為にも、いつだって私、笑っています。」



34「昔は…此処にだって人がいたんだよ。

だけど皆…この森は危険だって出ていった。

多分…私のせいなんですよ。

私…たまに我を忘れてしまって…襲っちゃうんです。人を…。

襲っている時の記憶は…私には無くて…始めて"化け物"と呼ばれた時は"何で…何で何で?"って…何回も何回も、自分自身に問いかけていました。

それで、ある時気づいたんです。私の口や手についた血…転がる死体…。泣き叫び逃げ惑う人々……。

狂ったこの森の全てが…私のせいだったんです。

狂って狂ったこの森の先を……血の海と化す事が出来るのは私だけ。……血だけが私を癒し、血だけがこの森の木々の喉を潤す。

そう…そう。動物は必要無い。ただ血を流し、肥やしとなっていればいい。

貴方も…そう。綺麗な花を咲かせましょう???」



35「あらあら悪い人。一体、何を理由に氷柱(つらら)を溶かしたりするのです?

炎なんて、そんな危険なモノ…此処は持ち込み禁止ですのよ?

貴方達 国のお方は、いつだって そうして私達の住み家を奪うのですね。

かつては楽園のようだった此処も、今はまるで狭くて暗い牢獄の様です。

貴方達は、考えた事がありますか?

住み家を奪われながらも、戦いを避け、平和に生きようと必死に静寂を保ち続けた私達の気持ちが!!」



36狼「ん…んん。(目覚める)

ん?なんだ、逃げなかったんだ。

本当に大丈夫?何がって…愚問だね。僕は狼なんだよ?

昨夜はたまたま疲れていたから眠ってしまっただけ。

君みたいな 小さな女の子は、いつだってどうにでも出来てしまうって事。

分からない??そう…ならハッキリ言うけど、僕に食われても良いのかって事。…傷つけられても良いのかって事。

………ねぇ、そんな無防備な姿晒してると、本当に食べちゃうよ。

少しは 僕の事 恐がったらどう??」


-----✂︎----2020----✂︎-----



37「触れるな…僕の友達に触れるな!!!

帰れ、此処はお前達がくる様な場所じゃない。

森も、動物達も何1つ壊させない。

お前達の様な生物が他の地を踏み荒らすから、僕達は平和に生きられないんだ。」



38「余波(なごり)。

それは今も私の心中(しんちゅう)に残っている。

あの男は私に愛を語った。

あの男のそれとは明確に異なる形をしている私の全て。

そう、全てとはこの醜い身体をも含め、全てを愛していると。

私には理解が出来なかった。

人は人を愛するものだと高を括(くく)っていたからな。 

あの男と出逢ったあの時まで

私を見た人々は皆、武器を持つなり 逃げるなり

それぞれ好きずきに私を拒絶した。

しかし、あの男は言った。

己は己だ。己が愛するものを愛していると語って何が悪か。

…私は私の孤独な心に突き刺さる何かを感じた。

余波は消えない。あやつが死んだ今も尚。

私が死んだその後(のち)も。」



39「しーっ。大丈夫。

僕が絶対、君を守るからね。

静かにして?哭(な)いちゃだめだよ。

猟師(りょうし)に気づかれちゃう。

……そろそろ行ったかな?

…フー。大丈夫?怪我は無い?

良かった良かった。驚いたよ君が猟師達に追われてるから…。

今度から人の気配を感じたらちゃんと隠れてなきゃだめだよ??

すごく怖いんだからね?

よし、いい子だ。それじゃあね。

遊んどいで~。

さて、いいかい?皆。

猟師達を森から追い払うよ。」



✄------------2021------------✄


40「おかしいなぁ。
こんなに早く、崩壊するはずじゃ無かったのに…。
こんなにも早く森(ここ)が壊されるなんて。
フェニックス!!ヒトの手によって壊されたこの森の運命に、今一度最後の抵抗をしよう。
此処は僕達の森だ。
死ぬ時も、そして再び再生する時も同じ。僕達がこの森と共に生きるんだ。
今こそ終焉の時。また命の芽吹くその時まで此処に眠ろう。」


41「人だ!!人が攻めて来たぞ!!!
…ああ、あの日そうやって叫ぶ声が聞こえた。
嗅(か)ぎ馴(な)れぬ臭(にお)い、何かが焼けるような…木々が焦げるような臭いが、森全体に充満していた。
3日3晩、その赤い光は森を焦がしていった。
焼け跡にはただ真っ黒になった植物達と逃げ遅れて焼け死んだ動物達の死臭のみが残っていた。
私は森を移り住み生き延びる事が出来たが、今でもあの故郷の森が忘れられないんだよ。
そして今、この森にも人の手が迫っている。
護りたい。護らなくてはならない。
もう二度と、あの様なことにならないためにも。」


42「やだなぁ笑
散々ついて回ったってのに、僕を置いていくつもりかい??
”勇者”って言ったよな?
世界に延(はびこ)る悪を倒し、平和を取り戻すんだって。
そのお役目、僕も連れていってくれないか?
黒く染められたこの森…僕の故郷を、アンタ達は救ってくれた。
この森のように他にも元の美しさを失った場所があるのなら…僕もそれを救いたいんだ。
…後悔はしない。この旅がどんな結末に終わるとしても。」


43「おーいっ。お前、また来たのかぁ、?
…まったく、もう来ないもう来ないと言いながらお前は何度此処にくるつもりだ。
え?いや、べつに!お前がくるのが嫌とか、そんなことはまったく無くてだな…。
ま、まぁいいだろ!?せっかく来たんだ。滝とか…洞窟にでも行って遊ぼうぜ?」


44「ありがとう。

この森にお客様がいらっしゃるのは本当に珍しい事だったの。あなたが此処に遊びにきてくれるようになって、私とても嬉しいわ。

もっと、街での暮らしのことを話して聞かせて欲しい。

バスや、お店や、香ばしいパン屋さんのお話。全部が、私にとっては新しいもの。

ね。今、ハーブティーを淹れるわ。

お茶を飲みながら、ゆっくり聞かせて?」



45本当は嬉しかった「…どうして君は側にいてくれるのさ?

どうしてそうやって触れてくれるのさ…?

”あの森から出てきた化け物だ””近寄れば呪われる”……!皆がそうやって僕を遠ざけた。

…だけど君は、どうしてそうやって暖かく僕に触るんだ。

分かってるのに…どうせすぐ裏切られるって、分かってるのに…。

何故か君だけは、疑えないよ……。」



46傷を負った兵隊との出会い「…?どなた?

ここら辺では、見かけない動物さん…。

迷子になったのですか?

酷いお怪我…待っていてください。調度薬草を採ってきたところなのです。

今すぐ、準備しますからね!

よいしょ、よいしょ…。よしっ、これを傷口に…ほんの少し痛みますよ?

はい!これで、よくなります。

しばらく、ここで安静にしておいてください。

私、これから果物を採ってきますから。

…待っていてくださいね!」



47山猿に育てられたヒト「おや?見慣れない身なりだね?こんな森の奥に一体誰だ?

ヒトを探しに?いやはやここにヒトがいるなんて話、僕は一度も聞いたことが無いよ。

残念だったね。

まぁそんなに気を落とさずに。また来なされ。客人は大歓迎だよ。」



48「貴様らぁ…!ふざけるな!!

貴様ら人間は、この神聖(しんせい)な森に一歩として立ち入る事は許さん。

森を脅(おびや)かし、汚す種族…人間よ。

今すぐにこの森から去れ!!」



✄- - - - - - 2022 - - - - - ✄

49「それ以上僕に近寄らないでよ!!!
…怖いんだ。君まで傷つけてしまいそうで…君まで殺してしまいそうでっ…!!
僕は悪い子なんだ。
僕は皆を傷つけてしまう…。
だから、お願いだから…僕なんか一人にしておいてよ…。」


50狩りの時間「ほぉーら!言ったが?
狩りは甘ぇ世界じゃねんだど??
もー5匹も逃がしてんじゃねぇか。
見てろぉ。俺がデッケェ鹿、落としてやっがら。
じゃねぇと晩飯食えねぇで飢え死にしてまうぞ。
シッ。静かに。………えんら(掛け声)!!!
ほぉれ!!見てみれ!!
コイツあ良いや。ほれ、おめーも。今夜はたらふく食うど?」